無事に韓国から戻ってきました。
旅行中も目を離せなかったニュースは、エジプトの騒乱です。
エジプトは、私たちが2008年のエジプト・イスラエル旅行でたった数日だけれども、強烈な経験をした所です。
http://www.logos-ministries.org/israel/israel+egypt08_09.html
http://www.logos-ministries.org/israel/israel+egypt08_10.html
そこに書いていたことの一部を引用します。
確かにエジプトには、とてつもなくたくさんの観光客がいました。そしてイスラエルにも多いですが、エジプトには適いません。でも私はあえて、エジプトの気候や人々、土地の過酷さ強調しました。そしてイスラエルの美しさを強調します。この評価は普通の一般のとは、正反対でしょう。
そのとき、(モーセは)自分の同胞のひとりのヘブル人を、あるエジプト人が打っているのを見た。(出エジプト3:7)この打っている姿は、エジプトで起こった単なる一場面ではなく、その国の統治の性質を代表していたようです。エジプトという国の過酷さをよく表しています。
私はエジプトの現在の政治についての前知識は持っていなかったのですが、その感じたことがそのまま今回のデモによって「やはり、そうだったのか。」と確認した気分です。
アラブ諸国について、今のデモがそのまま民主化になるかというと決してそうではありません。イランのイスラム革命にあるように、初めは民主化の群れであったものが、イスラム勢力がその動きを乗っ取り、イスラム原理主義国にしていく危険が大いにあります。レバノンのヒズボラ、ガザ地区のハマスがその代表的な例です。
そして今、イスラム過激派のムスリム同胞団が、この国を乗っ取ろうとしています。
Middle East up for grabs(早い者勝ちの中東)(Son of Hamas著者のヨセフ氏によるブログ記事)
そして、デモ行進の中で現れたエルバラダイ前国際原子力機関(IAEA)事務局長は、リンク先の朝日新聞の記事にあるように、ムバラクの次の指導者として前に出てきています。
けれども、この人物を「羊の毛皮をまとった狼」として呼んでいるのが、Inside the Revolutionの著者であるジョエル・C・ローゼンバーグ氏です。
WHO IS MOHAMED ELBARADEI? A wolf in sheep’s clothing.(モハメド・エルバラダイとは誰か? 羊の毛皮をまとった狼)
ジョエルの主張する要点は、次のとおりです。
1)イラン核兵器開発の擁護者である
2)反イスラエルの姿勢を貫いている
3)ムスリム同胞団の擁護者である
エルバライ氏はノーベル平和賞を取っています。世間はこの賞に弱いですが、金正日に金銭を渡して南北首脳会議を実現させ、この賞を獲得した金大中、近代テロリズムの父祖であるアラファトPLO議長など、まったくあてにならない賞であることは確かです。
「彼らは、わたしの民の傷を手軽にいやし、平安がないのに、『平安、平安だ。』と言っている。(エレミヤ6:14)」
イスラム化ではなく、真の民主化に振り子が動くよう祈らざるを得ません。
「エジプトの騒乱 - 危険な振り子」への2件のフィードバック
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