このごろ、連日のようにイスラエル周辺情勢をここに書き込んでいますが、めまぐるしく動いています。先ほど目にしたニュースを紹介します。
[イスラエル大使に退去要求 トルコ]
トルコのダウトオール外相は2日記者会見し、昨年5月のガザ支援船急襲事件で正式な謝罪を拒否したイスラエルの駐トルコ大使に国外退去を要求した上で、外交関係を見直し、軍事面の協力関係を凍結すると発表した。
事件で冷却化した両国関係は急速に悪化、中東全体の安定をも損ないかねない情勢だ。イスラエルのネタニヤフ首相は主要閣僚による緊急閣議を招集した。
支援船事件をめぐり、国連の潘基文事務総長が任命した調査委員会は1日までに、イスラエル軍の武力行使は「過剰だった」としながらも、支援船側から「組織的、暴力的な抵抗」があったとし、イスラエルの主張を大幅に取り入れた報告書をまとめた。トルコは報告書提出までに謝罪するようイスラエルに要求していた。(共同)
(http://sankei.jp.msn.com/world/news/110902/mds11090220060008-n1.htm)
イスラエルが国交正常化している周辺諸国は、「エジプト」と「ヨルダン」、そして「トルコ」です。トルコとは軍事協定を結んでいたので、イスラエルの安全保障にとってはその関係が死活的になっています。
ところが、以前、下の二つの記事でご紹介したように、トルコがイランやイスラム諸国に急接近し、そしてイスラエルに対してあからさまな怒りを表明しています。
ガザ支援船(?)拿捕事件 - トルコの怒り
ガザ支援船(?)拿捕事件 その2 - We con the World
トルコとの関係が断絶すれば、イスラエルは上の記事の地図にあるような、敵対する周辺諸国に取り囲まれるようになります。エゼキエル38章の、イスラエルを攻撃する預言絵図です。ロシア(ゴグ、マゴグ)、ペルシャ(イラン)と並び、トルコは、ゴメルとベテ・トガルマとして登場します。
ところで周辺のアラブやイスラム諸国にある、イスラエルに対するあの怒りと憎しみ、そしてそしりは尋常ではありません。みなさんも「怒り」や「憎しみ」に満たされることのないよう、自分の心を見張りましょう!その背後には悪魔がいます。終わりの日は、私たちの心に寛容さと平和と、愛、慎み深さが要求されます。
(9月6日後記)
なんとトルコは、イスラエルとの外交・軍事関係に強い制限を課したと同時に、エジプトとガザに接近しています。
Turkey to sighn strategic alliance with Egypt