バチカンが「新世界経済秩序」を提唱 その1

世界中に広がる経済・金融不安に対して、バチカンが金融規制をする世界中央銀行の設立を訴えています。

「ウォール街を占拠せよ」デモ、バチカン枢機卿が支持-金融規制要望」

Vatican Calls for ‘Central World Bank’ to Be Set Up

皆さんは、今の日本また世界中で起こっている経済格差デモについてどうお感じでしょうか?私は、日本で生活保護が戦後最多になったことも含めて、今の日本と世界がどうなってしまったのだろう?と思っていました。

しかし、これを世界的に管理する金融機関を創設することによって解決するのか?というと、私はその考えに空恐ろしさを感じます。忘れてはならないことは、現在の金融制度や経済制度に代わる制度も、同じ人間が管理するということです。理想を高く掲げれば掲げるほど、現実との乖離の中でその欺瞞の中で人間は今よりも何重にも苦しめられることでしょう。

さらに、この記事は唯一の公同のキリスト教会と称するバチカンが発言しているものです。世界の政治指導者に対する彼らの外交は良く知られていますが、国々の金の動きにも支配を広げようとしています。

以前、「世界統一通貨」の記事を書きました。世界が統一化されていく動きは、すでに紀元前六世紀に生きていたダニエルに対して神が、啓示として与えられていました。「第四の国は地に起こる第四の国。これは、ほかのすべての国と異なり、全土を食い尽くし、これを踏みつけ、かみ砕く。(7:23)」それに呼応するかのように、カトリック教会は二十世紀以降、一つになった世界をふまえてその影響力を行使しつづけています。

黙示録17章には、世界の諸国の王が不品行をしている、世界帝国の上に座っている大淫婦の姿を描いています。

地の王たちは、この女と不品行を行ない、地に住む人々も、この女の不品行のぶどう酒に酔ったのです。」それから、御使いは、御霊に感じた私を荒野に連れて行った。すると私は、ひとりの女が緋色の獣に乗っているのを見た。その獣は神をけがす名で満ちており、七つの頭と十本の角を持っていた。この女は紫と緋の衣を着ていて、金と宝石と真珠とで身を飾り、憎むべきものや自分の不品行の汚れでいっぱいになった金の杯を手に持っていた。(2-4節)」

次の新書はぜひ、手にして読んでみたいと思っています。なぜこうも、世界で政治や経済の中心的人物がバチカンに謁見するのか、日本の元バチカン大使が書いた本です。

「『バチカンの聖と俗』 - 日本大使の1400日」 上野景文著 かまくら春秋社

次に、ローマ・カトリックの問題点を述べたいと思います。 (その2に続く)

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