既に潜行する中東戦争

ジョエル・ローゼンバーク氏のブログ記事の紹介です。

COVERT WAR HEATS UP IN IRAN AND MIDEAST: Will it be enough to neutralize nuclear threat, or will Israel launch preemptive strikes in 2012?
(隠れた戦争がイランと中東で過熱化している。核脅威を無力化するに十分なのか、それともイスラエルが2012年に先制攻撃を始めるのか?)

記事をざっと翻訳しました。
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2012年、本格的な戦争(注:イスラエルの対イラン先制攻撃から始まる本格中東戦争)が中東で起こるかもしれないですが、イラン国内と中東で積極的な「隠れた戦争」は既に戦われている証拠が積みあがっています。その目標は、まさにテヘランの核兵器と弾道ミサイル計画を遅すぎる前に無力化することであります。不可解な爆発が(注:イランの革命防衛隊の基地で)起こっています。イランの科学者が失踪しています。極秘の米国ステレス無人偵察機が使用されており、今や、一機はイランに撃墜を受け、捕獲されています。イスラエルのモサドが、これらの作戦の一つに関わっていることの疑いはほとんどないでしょう。疑問は、CIAや他の西側の諜報機関がどれだけ深く関わっているかです。私の新作の政治スリラー「テヘランの先制(The Tehran Initiative)」の主人公、デービッド・シラジはCIAの諜報員でイラン深部に浸透し、イスラエルが先制攻撃をする前に、イランの核脅威に照準を合わせ、それを中断、妨害しようとします。CIAがそれだけ積極的になっていることを願うばかりですが、ホワイトハウスと国務省が、テヘランの悪の政権に対して宥和政策を追及し続けています。先週上院を百対零で通過した新しいイラン制裁法案を、オバマ政権は骨抜きにさえしているのです。なぜなんでしょうか?そのような行動は愚かで、向こう見ずであり、イスラエルによる第一撃の可能性をさらに高くするこそあれ、低くすることはありません。祈り続けましょう。辛抱強く耐え忍ばねばならぬ一年が、待ち構えているかもしれません。
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そして、多くの記事リンクがありますが、すべて英語なので、ここでは日本語の関連記事を紹介します。

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そして、昨日は日本が真珠湾攻撃をした日でありアメリカでは記念式典など行われましたが、その教訓からイランの脅威を軽視することは全面戦争への可能性を高めるだけだという主張をしている人は多いです。次期大統領共和党予備選に出馬した一人、リック・サントラム氏はイラン核脅威を的確に把握し、米国の政策に具体的提案をしてきた人して、ジョエル・ローゼンバーグ氏は評価しています。下は、彼が共和党ユダヤ連合(Republican Jewish Coalition)で講演した時の動画です。