1月2-6日に行われた宣教会議で、私が大きな励ましを受けたのは、Brian McDaniel(ブライアン・マクダニエル)さんによるハイチ宣教の証しでした。ハイチはちょうど二年前に日本と同じように大地震が起こって、今も五十万の人がテント生活をしている所です。そこに、神の聖霊の驚くべき導きと御業で、「聖書訓練センター」が建て上げられました。(ビデオ)
彼の顔を見たときに、「どこかで見たことがあるような」と思いましたが、それもそのはず、私と同じスクール・オブ・ミニストリーを卒業した人で、短期宣教の時に彼が熱心に福音を伝えていたのを覚えています。
彼やその他の人々で、”Cross to Light“という福音伝道団体を持っています。
見た目も、そして語り口も、熱心な伝道者という印象であり、ごくごく普通、へりくだった兄弟でした。けれども、だからこそ主は、ご自分の恵みの栄光を現すために、御霊に従順になることを彼に教え、驚きべき御業を示されています。
上のYoutubeビデオはブライアンさんがカルバリーチャペル・コスタメサでの証しをしているところですが、私は宣教会議で聞いたものをこれからまとめたいと思います。
「わたしは秘められている財宝と、ひそかな所の隠された宝をあなたに与える。(イザヤ45:3)」
一年少し前に、招かれた教会において数名が「ハイチ宣教に行こう」と持ちかけられました。四名で行ったそうです。孤児院の中で寝泊りしましたが、護衛がいて、いろいろな規則があり、監視されていました。出て行こうとしたら院長夫人に叱られました、「あなたたち、状況が飲み込めてないわね。私自身も誘拐されそうになったのよ。」とのことでした。福音を伝えようと思っていたのに・・・、と意気消沈していたところ、院長がテント村に行きなさいとの勧めで、そこで福音を語る恵みにあずかりました。彼らが去った一時間後にはそこで小競り合いが起こったとのこと。
状況は悲惨ですが、人々の心は開いていました。十五名のほどの、学校にも通えない子供が付いてきていました。その中で「彼らを訓練して遣わしていけばよいではないか。」という思いが与えられました。そして主がはっきりと語られました。「子供たちのための施設を得て、いっしょに住みなさい。」と。
ブライアンは「幻が与えられるように、祈ってくれ。」と仲間に頼みました。一人が、「僕らがハイチを発つ前に必ず幻が与えられる、そう神が告げられたんだ。」と言いました。そしてその夜中に目が覚めて、はっきりと幻を見ました。
このことは他の誰にも相談せず(ガラテヤ1章のパウロ、エルサレムに到着したネヘミヤのように)、最後の日に孤児院の院長夫婦にこの幻を分かち合いました。「私たちは二年間、ずっと祈り続けていたのですよ。」と涙を流し出しました。
といっても、自分の口座には35米ドルしかありません!ハイチを飛び立ち、米国の空港で携帯に電源を入れたとたん、知り合いの人からのメールが入っていて「すぐに来なさい」ということでした。行ってハイチのことを話したら、「それは主からのものだ」と言い、すぐに妻を呼び椅子に座らせて、そしてブライアンに「いま話したことを妻にまた話して」と言いました。話したら、彼女は一気に涙に溢れて「このことを祈っていたのですよ!」とのことでした。それで四千ドルをくだいました。
(その2に続く)
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