日本カルバリーチャペル・カンファレンス

無事に日本カルバリーチャペル・カンファレンスが、昨日と今日で終わりました。今回の主題は「神の愛に応答する」ということで、ヨハネ第一の手紙を六人の話者が教えつつ、主への礼拝を捧げました。いつも親しくしている兄弟姉妹と会うことができ、また、私たちの教会から13人も参加することができました。その中でも求道者の方が決心をされて、主の御霊の働きを見させていただきました。

Japan Calvary Chapel Conference 2013

私個人も、とても強く主から語りかけられました。

一つは、「知識や情報ばかりを求めて、最も大事なもの、すなわち神の愛に留まっていない」という問題が、ヨハネ第一の手紙の背景にあったことです。グノーシスという霊知主義がはびこっている中で、独り、生き残っていたイエスの生き証人が語ったのは、「主イエスを信じることと、互いに愛し合う」という神の命令でした。IT(情報)革命と言われるこの時代、情報や知識を直に得るができるようになり、そのことによって自分が霊的であるという錯覚を起こしている傾向がある中で、語られるべき使信は同じです。

私個人にとって、この学びの準備は極めて困難でした。あまりにも繰り返して、単純に語られているヨハネの勧めは、結局、「神の命令は単純であるにも関わらず、それに応答していない」という、自分や教会全般の状況を否が応にも見せつけてくるからです。あまりにも単純なため、そのことをかえって軽視し、その命令の周りでごまかし生きている、ということを示されました。

前記事の中で、日本は真実を断固として語らせない、強い霊が働いていることを話しましたが、聞く側も試されたと思いますが、語る側も真理を伝えることがこんなに勇気の要ることなのかと冷や汗ものでした。(ところで、今朝、電車の遅延で会場への到着が遅れました。東京の鉄道で三つの人身事故が起こったそうです。自分の住んでいるところでまさに、目に見えない大きな戦争が起こっていると改めて感じながら一日を過ごしました。)

もう一つは、「兄弟を憎む」ということに対する重大さ、深刻さであります。この手紙にはこのことに関する警告が何度も出てきます。そして私が担当した3章では、兄弟を憎んでいるならば、その人のうちには永遠の命は留まっていない、とまで断言しています。前記事にも書いたように、日本人には心の奥にためている怒りや苦み、葛藤がかなりあると思います。その怒りが健常な形で発散されることなく、日々の生活を歩んでいるというのが現状です。したがって、教会では表面化されていなくともこれが常態化していて、キリスト者と言いながら実は神によって生まれていない人が数多くいるのではないか、という現状を見せつけられました。

私の語った第三セッションの後、アフターグロー(Afterglow)がありました。アフターグローとは1コリント14章に従うもので、ご聖霊の導きにしたがって、その賜物を用いながら主からの取り扱いを受け、互いに祈りによって仕える、霊の慰めと癒しの時間です。大抵は、聖霊のバプテスマを受ける勧めがあり、預言の言葉や御言葉の勧めがあり、霊や体の癒しのために祈るなどの時間ですが、今回は少し違いました。

アメリカから来てくださった、カルバリーチャペル・カンザスシティの牧者ジム・ストュワートさんが聖霊に導かれつつ、導いてくださいました。初めに、教会にいながら神によって生まれていないという、神をごまかすようなことをもう止めて、今、主を受け入れることを決断しなさい、という招きをされました。次に、人を赦していない罪の悔い改めです。「あなたがたもそれぞれ、心から兄弟を赦さないなら、天のわたしの父も、あなたがたに、このようになさるのです。(マタイ18:35)」の御言葉を引いて、その深刻さと重大さを指摘しました。人を赦さない心がある人はその場で立ち上がり、主の前で信仰によって手放すことを勧めました。それから、聖霊のバプテスマを受ける勧めを行ないました。(ジムさんの教会のブログにも、カンファレンスの様子を記事にしています。)

この中で大勢の人が立ち上がりました。自分に赦せない心があることを正直に認めるのは勇気の要ることです。けれども、このことに多くの人が応答しました。

最後にジムさんが、「私たちは今日、神が指導してくださった通りに、それを行ないました。だから、私たちは霊的に神の家族なのです。」という太鼓判を押しました。なんと麗しい御霊の流れでしょうか!私たちの高慢が砕かれることは容易ではありませんが、それがこの日本の地において行なわれたという貴重な機会にめぐり合わせていただきました。

この集会を主催された、カルバリーチャペル国分寺の方々にほんとうに感謝します。もちろん神とキリストに栄光をおかえしします。

カルバリーチャペル国分寺のサイトで、すべてのメッセージを聞くことができます。

私が個人で録音したものと、その原稿をここでリンクします。

ヨハネ第一3章 原稿 ・ 音声

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