今朝、イスラエル旅行記に新しいブログのリンク先を入れました。
ロゴス・ミニストリーの2013年イスラエル旅行の参加者の方です。写真撮影がとてもお上手で、また紀行はとても詳しく書かれていて、関心します。
その中に「ベンタル山」という記事があります。私の書いた2月21日の旅行記録を、たけさんの視点から書いてくださっています。掲載されている写真をご覧になると分かりますが、いたって平穏、静かな空気が流れています。ご自身、ここに行かれる前までは、「現在シリアは激しい内戦の最中であり、イスラエルとの関係も悪いので、まさか、そんな危険なところには行かないだろうと思って」いたと言われていますが、そのように思われて無理がありません。マスコミの情報のみならず、外務省が渡航情報を次のように出しています。
シリアに対する渡航情報(危険情報)の発出
●全土:「退避を勧告します。渡航は延期してください。」(継続)
あれっ?イスラエル旅行でなかったの、なぜシリアの渡航情報なの?と思われると思います。けれども、ゴラン高原がしっかりとシリア領の中に入っています。日本政府は六日戦争後のイスラエルのゴラン高原併合を認めていないからです。
言い方が悪いですが、北朝鮮が韓国の南端の釜山まで自国領としている地図を持ってきて、北朝鮮の内政が不安定になったとき、釜山までも退避勧告を出しているようなもので、冗談では済まされない官僚主義の弊害なのです。
こちらに、ゴラン高原の隣町に住んでいる日本人のブログ記事があります。写真付きで、これがどれだけお笑い沙汰なのかを示してくれています。
「退避せよ」
では、内戦寸前のエジプトに目を向けていましょう。二つの記事「エジプトの路上民主主義」「エジプト-扇情と洗脳の再現」でご紹介したように、文字通り血みどろの戦いが繰り広げられています。観光地は、超まずいです。これが、こういう地図になっています。
エジプトに対する渡航情報(危険情報)の発出
●エジプト全土:「渡航の延期をお勧めします。」(滞在中の方は事情が許す限り早期の退避を検討してください。)(引き上げ)
ゴラン高原より、より安全という指針を出しているのです!
ちょっと、風刺的に書いてみました。もちろん、外務省の海外安全情報のすべてを否定したいのではありません、渡航の際は参考にするとよいでしょう。けれども、「私たちの常識は、現地での非常識」ということはしばしばあるのだ、ということを示したかったと思いました。
話を戻して、たけさんのイスラエル紀行はおすすめです、ロゴスのイスラエル旅行記と並行して読まれると理解度が一気にアップします。