北朝鮮のキリスト者を知る映画

東アジアキリスト青年大会には、脱北して韓国にいる姉妹二人が参加し、講義には、韓国で脱北者の若者が学校に行けるための財団の代表者の方がいらっしゃいました。そこで改めて、日本の方々に、私がこれまで見てきた、北朝鮮の人々とキリスト教の接点を知るのに、良質な映画としてご紹介したいものを取り上げます。

クロッシング

日本のニュースでの紹介

(本編はこちらです(英語字幕付き))

この映画が優れているのは、北朝鮮の人たちも全く同じ人間であり、家族愛を描いていることです。私たちと全く同じ感情や想いを持っていることを知ることができます。そして、何らかの形でキリスト教との関わりがあることも見逃せません。脱北後、また韓国内において、何らかの形でキリスト教の支援を受けています。そして、脱北者への綿密なインタビューに基づいているので、話の全体はフィクションですが、生々しい現実を映し出しています(北朝鮮内でもこの映画が密かに流布したそうで、彼ら自身、本物に近いという評価だとのこと。)

次に紹介したいのは、脱北後の韓国での生活を描く映画です。

ムサン日記 ~ 白い犬

脱北して、豊かな韓国において幸せに暮らせるのではなく、体制の大きな違いの中で置き去りにされ、孤独の中で暮らす現実が描き出されています。「白い犬」がモチーフに、その白さが主人公の純粋さを示していますが、その純粋さが資本主義の中で消えていく時に、この犬も・・・。ここでも、キリスト教会の存在は大きく描かれています。今回の東アジアの大会で、韓国人のキリスト者の祈りの課題が、脱北者の方々に寄り添うことができるようという願いがありましたが、この映画に描かれている溝が背景にあります。

そして最後にご紹介したいのは、韓国で今月上映が開始されたばかりの映画で、北朝鮮の地下教会を描き出しているそうです。

神が送った人신이 보낸 사람


신이 보낸 사람1 投稿者 dm_5065022d55fcc


신이 보낸 사람2 投稿者 dm_5065022d55fcc

日本語の記事の説明を抜粋しますとこうなっています。「韓国で公開中の映画『神が送った人』が、北朝鮮の「地下教会」の実態と、キリスト教徒へのすさまじい迫害を描いていると話題を呼んでいる。・・映画は脱北者たちの証言をもとに制作された。北朝鮮政権による弾圧の下、信教の自由のない咸鏡北道のある村の住民たちの残酷な現実を描いている。」日本に上陸してくれることを願ってやみません。(在韓の多くの大使館職員を招き試写会が行なわれた模様です。)

nkchurch

そして、下はブログ内で取り扱ったその他の北朝鮮関連記事の一部です。

「反対」の中にある福音宣教(1) - 金日成とキリスト教

殉教者の叫び (北朝鮮)

<脱北者の二人の姉妹からのメッセージ>

大会後、彼女たちからいただいた言葉はこうでした。「祈りこそが、北朝鮮の戸を開かせる最も効果的な方法だと思います。」私たちも忍耐強く祈っていきましょう。

「北朝鮮のキリスト者を知る映画」への1件のフィードバック

  1. 咸鏡北道⇒ハム(発音的には英語と同じムは唇を閉じる)ギョンブクド。場所は北朝鮮最北東部。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です