4月1日に、カルバリーチャペルのウェブサイトが大幅に改定されました。
calvarychapel.com
その中で初めに特集されているのが、ジョン・F・マッカーサー牧師による「異なる火」カンファレンスに対する、カルバリーチャペルからの返答です。チャック・スミス亡き後にすぐ行なった、彼の一連の発言は、彼がこれまでカルバリーチャペルに友好的で、事実、交わりを持っていたという経緯から、「ずるい(not fair)」というのが正直な感情でした。私自身も深い悲しみを抱き、以下の記事を書きました。
ジョン・マッカーサーだけではなく、他にも、周辺の人がチャック亡き後に、カルバリーチャペルや、その中の特定の指導者に対する辛辣な批判を向け始めたのを見るにつけ、私は自分の思いの中で愛が試されました。「もし批判している通りなら謙虚に受けとめるべきだが・・明らかに事実ではない、嘘だ。」という怒りも込みあがりました。しかし、それでもその人たちを兄弟であるとみなし、神のしもべとして主が用いられていることを認めていく、それによって交わりを保つことを主から語られました。
事実、特集の中に出てくるカルバリーの牧者による映像や記事は全て「友好的(friendly)」であります。改めて、カルバリーの群れにある御霊の一致を確認しましたし、また自分にある欠けが示されました。手本にしなければいけないと思いました。
カルバリーチャペル・コスタメサの変化
カルバリーチャペルの中は、いつもと変わらず、主から語られたことを行ない続けているのですが、特にコスタメサの教会の牧者ブライアン・ブローダソン氏は、新しい体制にしていくために奔走しておられたと思います。(それで「異なる火」に対するカルバリーとしての公式な返答もこれだけ遅れたのだと思います。)事実、今年の一月になってから大きな変化を教会内で見ました。最も特徴的なのは、日曜夕拝の形式が大きく変わったことです。
“Acts2:42” (使徒2:42)
賛美から始まりますが、その後、説教ではなく個人の証しの時間があります。説教壇のところにはテーブルがあり、一人がインタビューするという形で会話形式で進んでいきます。それから、皆がそれぞれの場所で隣にいる人々と数人で祈りの時間を持ちます。それから、一節ずつの聖書講解です。それから賛美と共に聖餐にあずかります。その後は交わりです。
つまり、使徒の働き2章42節に書かれていることを全て一つの集会の中で行っているということです。ブライアンが強調していたことは、「カルバリーチャペルは、聖霊の賜物の働きが今もあると神学的には信じているが、ここ20年ぐらいは、実践においては使徒時代で終焉したと考える人々と、ほぼ同じであった。」ということです。各人が互いに祈りや交わりで関わることによって、聖霊の力の現れを体験して、それで御体が建て上げられることを求めています。
けれども、朝の礼拝はじっくりと聖書を一節ずつ掘り下げて見ていく形式で、それはチャックは水曜日晩の礼拝で行っていました。そして水曜礼拝にて、チャックが日曜夕拝に行っていたような、一章・二章を朗読しながら注釈を入れていく聖書講解の形を取っており、今までと全く変わりません。
御言葉の教えと聖霊の力の確認
話をウェブサイトでの特集に戻しますが、ジョン・マッカーサー氏の語るカルバリーチャペルへの言葉が、事実に基づいていないことを一つ一つ説明していきます。基本的に、「彼が言っているように、私たちはじっくりと聖書研究に時間を費やしている。その資料も彼のような保守的福音派のそれとほとんど同じだ。けれども、私たちは説教の中においても、教会の動きにおいても、絶対に聖霊の力に拠り頼む必要性を感じている。聖霊の賜物の有効性についての見方の違いはあるが、彼の注解書もとても役に立っているし、交わりを続けていきたい。ジョン、私たちは君のことを愛している。私たちの兄弟だ。」というものです。
ブライアンへのインタビュー
“Strange Fire Friendly Fire“(「異なる火 味方への誤爆」)
KWAVEラジオ番組でのディスカッション
“Pastor’s Perspective – Strange Fire”(牧者の見解 - 異なる火)
その他の記事
“Strange Fire: Calvary Chapel Response“(「異なる火:カルバリーチャペルの返答」)
牧者デービッド・グジック氏が、継続説の立場を聖書から明確に説明しています。
“Strange Fire: Calvary Chapel Response Part2”
上の記事の続きですが、実は以前にも掲載されていたものと重なっていて、私がすでに意訳しました。→「預言、異言、癒し、奇跡を信じますか?」
“Theological Continuationist Practical Cessationist“(神学的には継続説者、実践的に終焉説者)
コスタメサの教会の副牧師ジョン・ファンさんが、「使徒2:42」で行われていることを説明しています。
“Secret Power“(秘められた力)
ドワイト・L・ムーディと言えば、日本のキリスト教でも著名な、アメリカの霊的大覚醒で用いられた伝道者です。彼は、カルバリーチャペルと同じ、聖霊による新生体験とは別の聖霊体験を信じている人でした。ジョン・マッカーサー氏は、カリスマ運動は二十世紀初頭から始まった動きで、聖書でも教会史でも見なかったものと言いますが、ムーディーはもちろん、その前に生きていた人物です。
“The Person and Work of The Holy Spirit“(聖霊という方とその働き)
こちらも、日本の福音派でもよく知られるトーレーの著作からの抜粋です。彼も、新生体験とは別の聖霊体験を信じていました。
その他、聖霊の働きのついてのいくつもの記事が掲載されています。その中で再び、チャック・スミスの「生ける水」が紹介されていますが、日本語に訳されているのでお読みください。
「生ける水」
関連記事:「改めて「聖霊の働き」について その2」