牧師夫人を愛する

すばらしい記事を見つけました。さずが、歴史も長く、数的にも教会の多いアメリカ、教会についての多面的な、そして正直な議論が行われています。教会の牧者が実際にどのようなところを通っているのかについては、多く語られていましたし、いつか紹介したいと思っていましたが、もっと切実なのは牧者以上に、その妻たちです。ある人が、極道の妻の「極妻」ならず「牧妻」と冗談を言っていましたが(笑)、牧者の妻ほど、特殊な環境にいる人はいないと思います。公には言えない、しかし愛している信者たちには知っていてくれたら嬉しい、内なる闘いであります。

以下のことは正しいとか悪いとかいうことではなく、ありのままの姿であり、執り成しが必要な内容です。

牧師夫人があなたに知ってくれていたらと願う九つの秘密
Nine Secrets Your Pastor’s Wife Wishes You Knew

1)家族の時間が持てていなくて闘っていることを知ってほしいです。
“I wish people knew that we struggle to have family time.”

この記事の筆者は、数多くの、いろいろな教会の牧師夫人に尋ねたようですが、1)については誰一人例外なくその通りだと答えたとのこと。計画していた家族旅行が途切れることは数知れず、教会員の危機、真夜中における緊急事態、また頻繁に大事な用事が入ります。一日を本当に休むことは珍しく、予定表では休日を取っていても、自分の夫は実際は7日間24時間休むことはありません。

2)ほぼ毎日、自分が失敗してしまうのではないかと恐れています。
“Almost every day I’m afraid of screwing it all up.”

他の女性と同じ葛藤を彼女たちもしています。結婚生活、親戚との関係、病気、家計、誤った道を選んだ子供たち、恐れや不安等、です。もちろん時季によって違いますが、牧師夫人は特別な力を持つ「不思議な女」ではありません。憐れみと恵みをもって接してください、とのこと。

3)牧者の妻であることは、これまでやってきた事で、いろいろな理由で最も孤独な営みです。
“Being a pastor’s wife is THE loneliest thing I’ve ever done and for so many reasons.”

筆者にとってこれは驚きだったと言っていますが、安心して友達になれる場を持つことが難しいとのこと。牧師の奥さんはいつも人々に招かれ、人々に接している人だと思われがちだけれども、現実は他の婦人は友達になることは恐れる。日曜日も実は、たった独りで座っていることもあるし、子供がいたらシングル・マザー状態になっている、とのこと。

4)教会についての事でなくても、イエス様の事でなくても、私と会話しても良いんですよ。ああ、言ってしまった!
“It is okay and welcomed to have conversations with me about things that do not pertain to church, or even Jesus. There I said it!”

牧者の妻には多くの興味があって、いわゆる「牧師夫人」になる前は、大卒だったり、キャリアウーマンだったりします。趣味もあるし、好き嫌いもあるし、夫のそばで仕えること以外は、才能を持ち合わせた個性ある人なのです。また、牧師と同じものを持っているとは限りません。夫が礼拝賛美の牧師なのだけれども、奥さんの歌はちょっと・・・ということもありなのです。

5)日曜日は私も最も好きではない日です。あらっ、こんなこと言っちゃっていいのかしら?
“Sundays are sometimes my least favorite day. Wait– am I allowed to say that?”

日曜日は本当に大変です。そして長いです、休みがありません。牧者の妻にとって、日曜日は朝早くから、最上のものを提供するために奔走しています。表舞台に彼女が出てこないかもしれませんが、彼女たちのほとんどにとって日曜日は等しく、疲労させるものです。

6)夫の牧会をあからさまに批判する教会員に、苦みを持たないようにする、また肉に反応して非難しないようにするのが大変です。
“It’s hard to not harbor resentment or to allow your flesh to lash out at members who openly criticize his ministry.”

彼女たちは、教会批判が最も嫌いです。傷つきます。侮辱だと受け止めるし、個人的に受けとめないようにするのは難しいです。メール、ソーシャルメディア、噂話であっても、教会内でよく起こり、これが最も破壊的であることを彼女たちは確認しています。御言葉には、私たちの言葉がどんなに大きな破壊力を持っているか、それが重大なことかを理解してほしいと、彼女たちは思っています。そして牧師の家族にどれだけの傷を与えるのかを知ってほしい、とのことです。

7)教会の戸が開いている時に、私がいないからといって、見下げたり、夫を支えていないと思わないでくださいね。
“Please don’t look down on me or assume I don’t support my husband just because you don’t see me every time the churches doors are open.”

牧師の妻は、給料をもらっているわけではなく、妻であり、母親であり、時にパートの仕事もあるし、彼女自身が祈り、召されていると思う奉仕に関わる自由が与えられる必要があると思っています。

8)私の子供たちが良い選択をするように教えたけれども、時に良い選択をしないことも知ってほしいです。
“I wish people knew that we taught our children to make good choices, but sometimes, they don’t.”

牧師の子供をからかうのは、絶対に避けないといけません。「牧師の子供」が反抗する危険は、周知の事実です。彼らは完全ではないし、完全になりません。他の子たちと同じように信仰に歩むことを学んでいるし、その励ましが必要だし、そうしたいと願っています。恵みで接してください。

9)お伝えできることは、私は計り知れないほど祝福されていることです。賜物が与えられているし、金銭もそうだし、愛と祈りも与えられています。そうです、本当に多くの人たちから祈られています。
“What I can tell you is I have been blessed beyond measure, I have been given gifts, money, love and prayer, so much prayer… by so many.”

彼女たちは自分の教会を愛しています。そしてこの役割が特別な挑戦もあり、また特別な祝福もあることを知っています。充足があり、大きな喜びがある、とのことです。

以上、翻訳ではなく要約してご紹介しました。

私たちは、そうですね、子供がいないので8)は当てはまらないですが、他は全部当てはまると思います。1)については、その通り月曜日もいつも何かしています。2)もいつも闘いです、3)は本当にそうです孤独を味わっていますし、4)については妻は、学問的にも社会的にも能力のある女性でしたが、今は教会のことで奮闘している人となりました。そして興味深いことに教会にいる、娘ぐらいの年差のある若い外国人の子と友達になれてますね、ほっとするそうです。5)は超ハードワークで一日が終わるとへとへとです。6)は強烈ですよ、私の妻だけでなく、会う牧師の奥さんも等しく強い反応を示しますね。「正しい」と思って批判していることは事が、実は最も神と教会を傷つけていることを、ぜひ知ってほしいですね。7)については、開拓伝道と言う性質上、自分で選べる状態ではないですね。そして私の奥さんは私を守るために、姉妹がいるような集まりの時には必ず一緒に出席してくれます。

9)については、本当です!これだけ大変だけれども、やりがいのある、喜びのある仕事だと思っています。これを読まれている皆さんが、最も効果的な支援の方法は、祈りです。祈られている牧師や牧師夫人は幸せですよ。

そして次回、下の記事も紹介したいなと思います。僕自身「しょうもないことで悩んでいるよな」と思いながら、この肉の弱さを感じながら、祈って神様の憐れみを受けています(^-^;

牧師が公に認めたくない十の事
10 Things Pastors Hate To Admit Publicly

「牧師夫人を愛する」への1件のフィードバック

  1. 牧師夫人の牧妻、公開していただき、本当に祈る必要があります。

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