ガザ戦争は収束に向かわず、ハマスが休戦を拒否、消耗戦に持ち込もうとしています。そして、イスラエルに対する不均衡な非難がマスコミを占有しているなか、アラブ連盟は沈黙によって、イスラエルの軍事行動を支持していたことをお話ししていました。しかし、人権を軽視している、民主化していないアラブ諸国でさえ、イスラム過激派のおぞましい残虐な行為が自分たちの庭で起こっているので、ハマスどころではない、いやハマスこそが問題の一端を担っているという見方をしていました。
キリスト者の流す血
今、シリアでは戦争の死者が十七万人を超えました。そしてシリアとイラク北部ではIS(イスラム国)が、おぞましい残虐行為を行っています。初代教会から連綿と続いてきたキリスト教徒共同体が完全に破壊されました。イスラムに改宗するか、人頭税を払うか、もしくは死ぬかという選択肢を与えられ、かつてアッシリヤのニネベであった、イラク第二の都市モスルでキリスト教徒は皆無となりました。
そして他のキリスト教徒の町にISが次々に襲い、「組織的虐殺」と行っています。文字通り子供を含めて「首切り」をさせられています。それを串刺しにして、公園にさらしにされている頭もあります。女は強姦、男は吊るしにされています。
Chaldean Christian leader: ISIS ‘Systematically Beheading’ Children In Iraq
カトリックのニュースサイトで、その写真を見ましたが、あまりにもおぞましいので、ここにはリンクしません。シリアでは十字架刑にされるキリスト教徒、また、イスラム教に強制的に改宗させられ、その直後、銃殺ではなく憐れんで斬首だ、と言って、生きたまま首を切っていく映像も見ました。
イラク北部はまさに、アッシリヤのあったところです。そこで、聖書時代のアッシリヤの恐怖をそのまま再現させている状態です。
この文章を読んでいるだけで、気分が悪くなった方がおられると思います。けれども、知っていただきたいのです。これこそが、イエス様が預言しておられたこと、聖書が書いていることです。
「人々は、あなたがたを苦しいめに会わせ、殺します。また、わたしの名のために、あなたがたはすべての国の人々に憎まれます。また、そのときは、人々が大ぜいつまずき、互いに裏切り、憎み合います。不法がはびこるので、多くの人々の愛は冷たくなります。しかし、最後まで耐え忍ぶ人は幸いです。(マタイ24:9‐13)」
「預言者たちや聖徒たちの血が、および地上で殺されたすべての人々の血が、この都の中に見いだされたからだ。(黙示18:24)」
アフリカのいくつかの諸国でも大量虐殺があり、今、リビアも極めて不安定です。イエメンでも起こっており、アジア、中東、アフリカを中心に憎悪と殺戮の嵐が吹き荒れています。依然と北朝鮮は迫害国の第一を締めていますが、全体としてなんと一億人のキリスト者が迫害を受けているのです。
About 100 million Christians persecuted around the world: report
しかし、今の時代は、「最も急速にキリスト者が増えている」というのも事実なのです。キリスト教徒が殺され、迫害され、逃亡しているのに、そうです、22億人、実に総人口の32%がキリスト教徒であるという調査結果が出ています。これもまた、イエス様が言われた通りであります。
「この御国の福音は全世界に宣べ伝えられて、すべての国民にあかしされ、それから終わりが来ます。(同24:14)」
どちらもが同時に進行することを、前もってイエスはお語りになっていたのでした。
富む者への裁きも文字通り
私たち自由主義国、先進国に生きている者たちへの警告も、そのまま聞いていかねばなりません。私たちに対しては、「富む者は災いである」というイエス様の言葉があります。つまり、富の惑わしのために、神に拠り頼む必要を感じない、安逸の中で生きることについてです。このことに対して、神の怠りない裁きが下ることは、ヤコブ5章、また黙示録18章で預言されていることです。
自由主義国に生きている者の最も大きな問題の一つは、悪に対峙していかないことです。すべてを相対化していき、生ぬるくしています。見えるものが見えなくなっています。悪を善、善を悪と言っている状態です。それで1テサロニケ5章や黙示18章にあるように、突如として持っているものが滅び、失われ、嘆き叫ぶことになるということです。「相対主義」「人間主義」「物質主義」は、霊的には、殺戮を繰り返すイスラム原理主義と同じぐらいの悪影響を持ち、同じ悪魔が働いています。一方は破壊者として、もう一方は惑わす者として働いています。
キリストへの信仰を明確に
私たちは、主が命じられたように、畏れかしこみつ、慎み深くして、主を待ち望みましょう。そして互いに愛し合いましょう。イエスが事実、神の御子キリストであることを告白しましょう。神の預言に心をさらに留めましょう。かの日が近づいているのですから、教会に集うことをやめたりしないように。主の前で聖さを保っていましょう。あらゆる機会を用いて、福音を伝えましょう。
大変な時代に生きているなと思いました。こんな時代に生かされている事の意味を考えていきたいと思います。