私の好きなアドヴェント(待降節)の歌 - 「久しく待ちにし」。いつも涙が出ます。この暗き世の中で、どん底の思いになっていた僕をキリストは救ってくださった。そしてこの暗き世に、キリストが光としていらした。そして今、この暗き世に向かって再臨の主として光輝いて臨んでくださいます!マラナタ。
日本語訳の歌詞:
1 久しく待ちにし 主よ、とく来たりて、
み民のなわめを 解き放ちたまえ。
主よ、主よ、み民を 救わせたまえや。
2 あしたの星なる 主よ、とく来たりて、
お暗(ぐら)き この世に み光をたまえ。
主よ、主よ、み民を 救わせたまえや。
3 ダビデの裔(すえ)なる 主よ、とく来たりて、
平和の花咲く 国をたてたまえ。
主よ、主よ、み民を 救わせたまえや。
4 ちからの君なる 主よ、とく来たりて、
輝くみくらに とわに即(つ)き給え。
主よ、主よ、み民を 救わせたまえや。
歌の背景:(ウィキペディアより)
見よ、おとめがみごもって男の子を産み、その名はインマヌエルと呼ぶ。
—[3]イザヤ書 第7章14節、536頁
インマヌエル(インマニュエル)とは、「主は我らと共にあり」の意味で、メシアであるイエス・キリストの呼び名の一つである[2]。マタイによる福音書にもこういう記述がある。
見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。この名は、神は我々と共におられるという意味である。
—[3]マタイによる福音書 第1章23節
イザヤ書にはこういう記述もある[4]。
闇の中を歩む民は、大いなる光を見、死の陰の地に住む者の上に、光が輝いた。(中略)ひとりのみどりごがわたしたちのために生まれた。ひとりの男の子がわたしたちに与えられた。権威が彼の肩にある。その名は、「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」と唱えられる。ダビデの王座とその王国に権威は増し、平和は絶えることがない。王国は正義と恵みの業(わざ)によって、今もそしてとこしえに、立てられ支えられる。万軍の王の熱意がこれを成し遂げる。
—[3]イザヤ書第9章1節、5-6節
また、受胎告知をテーマにした美術作品で、告知の天使ガブリエルが現れた際に、マリアが読書をしている作品が多いが、この時マリアが読んでいるのは旧約聖書で、イザヤの預言の成就を暗示しているといわれる[2]。
古代イスラエルの民は、バビロン捕囚の苦しみを味わい、それゆえに、「救い主(メシア)」待望の信仰が生まれた。この讃美歌も暗さの中に光を求める讃美歌であり、救い主を強く期待する歌、救い主を待ち望む願望の歌でもある[4]。また、原曲が中世の聖歌であるため,旋律も和声も、厳かな雰囲気を醸し出している[1]。