「パレスチナがイスラエルに”占領”されている」「ユダヤ人国家としてパレスチナ人を”隔離”し、”民族浄化”を目論んでいる。」「パレスチナ人は”分離壁”によって、移動の自由も奪われ、経済的にも”搾取”されている。」「イスラエル軍と入植者の”暴力”に苦しめられている。」
このような話を聞いて、「反イスラエル」「反シオニズム」という「反感」、酷くなると「敵愾心」になりこそすれ、パレスチナを愛し、親しむという思いは出てくるのでしょうか?「親パレスチナ」ならば、イスラエルを抜きにしても、なおのこと親しみと愛着を感じる、パレスチナの良さ、その誇るべきことを伝えるべきなのではないでしょうか?そして、そのような誇りを伝えることが、「平和」へ手助けになるのではないかと、という疑問を抱いています。
私自身の”親”パレスチナ旅行記をここにご紹介します。
ここでの経験から私は二つ、自分の”親”パレスチナの立場を紹介します。
一つは、パレスチナは基本的に「安全」です。団体旅行をする分には、何か不測的事態が起こった時のことを考えて避けた方がよいかもしれませんが、基本的に普通の日常生活を平穏に暮らしています。
The “schizophrenia” of Palestinian NGOs
上は「親パレスチナNGOの分裂症」という辛辣な題名が付いた記事です。しかし中身は、自治区内にある大学、パレスチナのために活動している団体がむしろ、「マスコミの報道に踊らされないように。パレスチナは安全です。」と説明をしている情報であります。 多くの他のアフリカ、中東の国々おいては、本当に危険だから来てはいけないという情報を流しているのに、パレスチナ自治区においては、実際にボランティアとして行こうとしている人、また大学でアラビア語を学びたいと言っているような人には、「安全だ」ということを詳しく、具体的に説明しています。
もう一つは、今のパレスチナは「豊か」です。旅行記の中にあるパレスチナ人の姿から、感じ取れると思います。以下は、ヨルダン川西岸(ユダヤ・サマリヤ地方)の、聖地旅行者を意識した紹介ビデオです。
最後に断りをしたいのは、だからといって、パレスチナ人が全く苦しんでいないということではありません。そうではなく複雑な政治状況にある中で、それでも生き生きと、くじけずに、喜びと笑顔で、誇りをもって生きている姿があるのだ、ということです。圧倒的な貧困、虐殺、民族・宗教浄化のある、シリアやイラク、アフリカの国々と同一視してはならないことはお分かりになったと思います。それはそれ、これはこれ、別の問題として取り組まなければいけませんね。
現地の人々の率直な意見
興味のある方は、ぜひ以下のユーチューブの動画チャンネルの登録をおすすめします。
イスラエル・ユダヤ人、イスラエル・アラブ人、パレスチナ人に対して相当の数の取材、率直な質問をしています。実際の彼らの気持ちや心情を垣間見ることができるでしょう。
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