日本会議と比べられるのは不快ですが、分かり易くAIPAC(米国イスラエル公共問題委員会)について直球の説明をしています。この説明から、唸らされる程のイスラエルの現実を知っているのは必要です。
https://youtu.be/BsYhJ893xQA
超大国を執り成し、生存を図るユダヤ人
このビデオは、脅威的なものとして語られていますが、イスラエルという国は、逆に、それだけの他国が決して受けることのない尋常ではない脅威を、これまで、周辺国家やイスラム教の国々から今に受けるまで受けています。ユダヤ人の長い歴史の中で全滅を目論む勢力に対して、どのように生き残るのかということを前提に考えて生きています。受けている脅迫は、文字通りの抹殺です。
そして私たちの信じる聖書には、そのことを初めから証言しています。ヘブル人の男の子がナイル川に投げ入れられる所から始まり、ペルシヤにおいては文字通りのユダヤ人全滅の勅令が王から発布されました。そしてエステルのように、当時の超大国の王への執り成しによって、主が絶滅の危機を逆転されることもされます。AIPACは、そういった意味で、超大国であるアメリカを味方に取り込み、生存し続ける執念のような政治的ロビー団体です。
しかし、彼らがアメリカを支配しているかのようなユダヤ人陰謀論につながる議論に、日本では特に発展しやすいです。確かに政治家が無視できない影響力のある団体ですが、アメリカが一団体に左右されるような小さな国ではありません。そして、軍事支援によってイスラエルは成り立っているというのも、イスラエルの主体性を過小評価しています。そしてアメリカの側としては第四次中東戦争においてソ連との直接対決の危機があり、それを教訓として金銭的、技術的な軍事支援のほうに集中しました。
AIPACは日本にも去年、表敬したようです。(官邸ホームページ)
AIPACがなぜ動かねばならぬのか?
もちろん、AIPACを嫌がる人々はいるでしょう、このビデオで言っているように、親イスラエル団体を嫌うユダヤ人も少なからずいます。しかし、アメリカは右から左まで、思想を戦わせる裾野の広い国です。このようにAIPACを取り上げるということは、このSpotwright自体が、典型的な欧米のリベラル(左派)の情報を寄せ集めていることの証左でありましょう。
参考記事:「左派対イスラエル」
そして「アメリカ・イスラム関係評議会(CAIR)」もアメリカでは設立し、その始まりはムスリム同胞団であり、イスラム原理主義の思想を持っています。いかにも進歩的な広報活動を行なっていますが、福音派のイスラム宣教の学者も、このロビー団体を原理主義の範疇に入れています。
参考記事:「CAIRはテロ集団か?」
そして何よりも、国連という最も巨大な反イスラエル機構があります。
UNの公平性が、必ずしも人権や自由主義の原則に基づいていないのは、自由や人権の保障されていない国も平等な票が与えられている、という事実にあります。このことについては、次のビデオが端的に説明しています。
国連を監視しているサイト”UN Watch“がありますが、官僚化に陥りがちなこの機構にとって貴重な存在です。