米大統領選を終えて

11月8日(日本は9日)に、アメリカの大統領選でドナルド・トランプ氏が当確しました。このことについて、フェイスブックで祈りの思いを込めてかいた投稿がありますが、フェイスブックをやっていない方のために、こちらにも公開します。米国内としては、これほどキリスト者にとって、また一般の人々にとって、辛い選挙はなかったと思いますが、祈りの力を感じるものはありませんでした。そして世界的には、大きなうねりが国々に起こっているのを感じます。

わたしは、すべての国々を揺り動かす。(ハガイ書2:7)」

whitehousetrump

「トランプ氏、大統領に選ばれる」

先ほど、ライブで彼のスピーチを聞きました。アメリカの大統領選っていいなあと思うのは、どちらから決まったら、必ず対抗相手と話をします。そして敗けたほうがその選出を祝します。ヒラリーさんと話して、トランプ陣営をねぎらったそうです。それから、トランプさんもヒラリーさんの業績をほめました。そして、「私たちは分裂の傷を癒す時を経ないといけない」と言って、「私たちは一致団結した(合衆United)民なのです。」と言って、反対陣営にいた人も含めて、自分が大統領になり、そしてアメリカは一つなのだ、と語ります。このスポーツマン精神が、私はアメリカの好きなところ、強さだと思っています。

https://youtu.be/3WSLQ3O09yE

そして、最もアメリカの二極化、分裂を引き起こした張本人と言われる人から、上の言葉が出たということは、特筆すべきです。主が憐れんでくださったと信じます。さらに、「関わっている全ての国々の人々と仲良くしていきたいです」とも話しました。そこに、間違いなく日本のことも思ってくれているでしょう。

人間の手では、人が王として立てられることにどうしても動けないということ、民主主義であってもそうであることを、今回の大統領選においても、強く感じました。主が人々の心を自由に動かしておられることを思います。そして、これからも主の御手があることを信じています。ですから、私たちは神の選ばれた、トランプさん、またその取り巻きの指導者のために祈りたいです。

福音派の多くの人がトランプ氏に投票しました。第一に上げていたのは、最高裁判事の任命です。日本では司法の力は信じられていませんが、キリスト者にとって大事な、中絶や同性婚の合法化について、とてつもない権力を持っているのは最高裁の判断であり、その判事を任命するのが大統領だからです。どちらにも懐疑的な、保守的な考えを持つ判事を、トランプ氏は約束しています。
(参考記事:「「ハーバード大学」にも吹き荒れた「隠れトランプ旋風」

第二に、彼は自分を福音的なキリスト者で取り巻きました。筆頭に、堅実で篤い信仰者である、マイク・ペンス氏を副大統領にしました。その他にも、初めから応援に回っていたのは、同じく候補者であったベン・カーソン氏、マイク・ハカビー氏など、彼らも篤い信仰者です。
(参考記事:「共和党副大統領候補マイク・ペンス氏とはどんな人物? キリスト教信仰の背景は?」

けれども、トランプ氏の言動に対して傷を受けたクリスチャンは沢山います。「キリストの体として、彼を支持するということは証しにならない。」と言っていたクリスチャンは大勢、いました。それで、苦しんで、その結果、極めて消極的な選択をした人が圧倒的に大勢いました。

しかし、最も大きな仕事を、アメリカのクリスチャンたちはしていたと思います。それは、「祈り」です。全米で祈りの集会を持つのに奔走したフランクリン・グラハム氏を始め、つい先ほどまで、ワシントンDCで祈りをずっと捧げていた人々がいました。彼らは党派に拘らず、党派を超えて、国が犯している罪を悔い改め、憐れみを求める祈りを捧げていました。それは、最も地味な営みであり、かつ最も強力な奉仕です。

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