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・・私たちがイスラエルに関わるニュースを見る時、そして聖書を信じる者として見る時に、ぜひ知っていただきたいのは、イスラエルとパレスチナ、またその周辺との関係は、一面のニュース記事では決して語ることのできない、複雑な歴史を持っていることです。全ての歴史について言えますが、「誰が正しい」かという視点ではなく、「理解して、感じる。特に痛みを感じる。」という視点です。
まずもって、イスラエルの建国と直後の「独立戦争」を知らないと何も分かりません。世界に離散していたユダヤ人がどのようにして、どうして、約束の地に帰還することを願い、そうしたのか?そしてどのように建国、独立できたのか?それから、そこに住むアラブ人、また周囲のアラブ諸国との関係は?そして、米国政府の中にある国務省と大統領府の熾烈な政治戦。ここら辺を、生の人間を描くことによって、その悲しみと痛みと嘆きを見事に描き出しているのが次のノンフィクションの小説です。
次に、知らないといけないのは1967年の「六日戦争」です。この戦争によって、トランス・ヨルダンによって占拠されていた東エルサレム、また西岸地域(ユダヤ・サマリヤ地方)をイスラエルが奪還しました。しかし、そこに関わる役者を全て、内在的に調べ、見事にその心の動きまでを描き出しているのが、次の書物です。
六日戦争の歴史について、上記の書物に優るものはないと言われるぐらい、第一史料を掘り起こした一級の歴史書ですが、邦訳されているのですから、ぜひ買って(あるいは、借りて)ほしいです。
どちらも読むのは大変な時間がかかることでしょう。しかし、読めば、イエス様が早く戻って来なければ、十年、二十年、ずっと続くであろうイスラエル・パレスチナ問題は、「こういうことだから・・」と納得しながらニュースを追っていくことができるでしょう。もし歴史を知らなければ、いつも出て来るニュースですが、「なんだかわからない」とか、イスラエル軍がガザ地区などに空爆する毎に、意味も分からずに非難することになります。
そしてキリスト者として、聖書を信じる者として、現代イスラエルをどのように見て行けばよいのか?私の聖書的立場をまとめた記事が下にあります。
そして現代イスラエルについて、付きまとうのが「反ユダヤ主義」です。これが過去の産物ではなく、現代によみがえっている姿を生々しく論じているのが、次のユダヤ教ラビによる演説です。