(3月16日にフェイスブックに掲載)
私は、今のコロナ情報について、WHOの情報は重要視しています。けれども、このことと別にして、国連の組織が「ある種の限界に達しているのではないかという懸念を抱く。抜本的に機構を再編成する時期が来ているのかもしれない。」というご意見には同感です。
WHOが中国寄りで、欧米には厳しいという、政治的な偏りがあるのではないか?という批判は多くありますが、それ以前に、組織内部で疲弊が来ているのではないか?と疑う時があります。既視感があります。
イスラエルとの関係で、顕著です。以前、~「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)」のトップレベルの腐敗~とのことで、記事を書きました。(コメント欄に掲載)
それからユネスコが、神殿のユダヤ人のつながりを否決する決議も採択したことがあります。
~「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)」のトップレベルの腐敗~
今日、残念ながら、国連の一部が、ポリコレの機関として巨大官僚化してしまって久しいのではないでしょうか?
ウイグル地区巡り、国連人権理事会に中国政府の弾圧を批判する書簡を提出したら、中国と関係の深い37カ国は、「人権分野における中国の特筆すべき成果を称賛する」として反対しています。幸い、日本政府は他の欧米諸国と共に、その非難書簡を提出しています。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201907/CK2019072202000176.html
しかし、呆れ果てる機関に日本は大口支援をしています。「国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)」です。内部秘密調査で、深刻な倫理問題が明らかにされました。最高幹部を含む者たちが、不適切性行為・縁者優遇・報復・差別・職権乱用・批判封じ・個人利益追求。UNRWA学校での憎悪教育問題に加えての問題があります。
https://www.i24news.tv/en/news/international/1564390114-leaked-un-internal-ethics-review-blames-unrwa-leadership-of-abuse-of-power-report
そしてその内部秘密調査には、ピエール・クレヘンビュール事務局長の関りも指摘されています。彼は頻繁に来日して日本政府の支援に感謝し、政府も支援の継続を約束してきました。
https://www.aljazeera.com/news/2019/07/unrwa-chief-staff-leaves-unacceptable-email-190726121657614.html
日本外務省のサイト
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_005555.html
https://www.mofa.go.jp/press/release/press4e_001876.html
クレヘンビュール事務局長が、自分の愛人をシニアアドバイザーに任命し、世界の国々を訪問する際に同伴させていたことも問題視されているそうです。
https://www.jns.org/unrwa-leaders-accused-of-sexual-misconduct-ethics-violations/
スイス外務省は、この内部調査で明らかになった事実に基づき、寄付を停止すると発表。スイス政府は2018年度、UNRWAに約30億円の寄付をしていましたが、日本政府は50億円を寄付しています。
https://www.i24news.tv/en/news/international/europe/1564487765-switzerland-suspends-funds-to-unrwa-following-leak-of-damning-ethics-report
米政府は、毎年300億円以上寄付していましたが、昨年から停止しています。やはり、増え続ける難民数・組織の腐敗・憎悪教育・テロリストとの繋がりなどが理由になっていました。
ユダヤ人の人権監視機関であるSWCが、「ドイツ・日本・フランス・カナダや他の寄付国は、いったいいつになったらUNRWAに対し、金銭出納の完全な透明性と責任を求めるのか」とツイートしています。
https://twitter.com/simonwiesenthal/status/1155894005739114496
同機関の代表者が、次の題名でUNRWAについての問題点について記事を書いています。
「UNRWAはパレスチナ難民の再スタートを助けなかった。」
https://jewsandjapan.com/2018/09/14/unrwa/
しかし、UNRWAを批判すると、反パレスチナのレッテルが貼られるため、これを公に言うことを各国の外務大臣が憚っているのが現状です。
人権を食い物にし、それ自体が腐敗の温床となるのは、何も国連機関に限らず、世の常だと思います。人類は人権のためにたゆまぬ努力をすべきですが、こういった腐敗や権力に結びつく傾向に、徹底した監視をしながら、真実な人権保護をすべきだと思います。