(フェイスブックから転載、加筆もしました)
とても、的を射た内容の記事でした。
「2050年には大半が無宗教に」信仰心の篤いアメリカで神様を信じない人が増えているワケ宗教を個人の好みとして扱っている
キリスト教と言えば、西洋の宗教と言われますが、現実は、前世紀、第二次世界大戦後に、巨大なパラダイム・シフトが起こりました。欧米で次第にキリスト教が衰退し、今世紀になってからはその減少が著しいものになっているのに対して、圧倒的に、アフリカ、アジア、中南米、中東にて、キリスト者と教会の数が増えています。(参考記事:「宗教改革五百年:福音宣教のパラダイムシフト」)
そこで何が西欧諸国にてキリスト教を衰退させているかというと、本記事には、三つ挙げています。
一つ目は、人間主義です。神の意思によるものではなく、すべて人間の理性が優るという考えです。
二つ目に、集団より個人を重視するようになったことです。
三つ目は、人間の努力による進歩するのだという考えです。
そのために、ついに、人間の内なる信念や願望によって生きる価値観へと変わっていき、副題にあるように、宗教は「個人の好み」の対象となり下がってしまいました。そして、西欧にて信仰の「近代化」が起こっていることを指摘しています。
日本は、キリスト教文化があるわけでもなく、西欧の国でもないのに、なぜか、教会がその影響をもろに受けているように思われます。
私自身、また妻は、今、それぞれ病と闘っています。病を通して、「あなたは、ほんとうに、わたし、イエスを信じているか?」と問いかけられます。しかし、お医者さんでさえ、どうにもできない領域に現実的に置かれていることは、信仰的には幸いだと思います。
私たちも、ある国で宣教をしていた身ですが、信じ方が、まじで違いました。信仰と生活が密着しているのです。けれども、先進国のキリスト教の世界は生活が恵まれているので、信仰が理性中心の世界になりがちです。日本も先進国、「祈りなし」で、いくらでも生活の便益を得られます。
近代宗教はものすごい脅威です。この記事にあるように、それは「人間の自立」が根本の考えです。これまさに、エバが蛇に惑わされて、神のように賢くなると言われて、善悪の知識からの実を取って食べる誘惑そのものです。反キリスト的です。
それから、個人主義なので共同体を破壊します。例えば、自分の好みで、信じることを決める・・。ここに、共同体に自分が召されているという大事な部分が抜けています。
これをやっていると、人は孤独になります。人とのつながりが切れれば、人は社会的に死にます。そして神とのつながりを、理性でこねくり回したら、霊的にも死にます。