戦後の先人の辛苦を食い尽くした平成日本人

参院選の前に、心の中にずっと抱いていた、日本に対する気持ちが次の記事の中に書かれていました。

「あえていうが、明治時代や戦後の日本人は、世界に冠たる素晴らしい成果を上げた国民だったが、平成の日本人は父祖たちが辛苦して築き上げた蓄積を食い潰しただけであった。」
平成の日本人は中国人に負けたと認めよう

ここの筆者が論じているように、これは右、左を問わずに浸透している、危機意識のなさです。左の人たちは、安倍政権の基本的な経済政策が、リベラルのそれであるのに、それを是々非々で支持するのではなく、ひたすら反安倍になって、政策論争を全くしていないということ。右の人たちは、戦前・戦後築き上げた先人の遺産に感謝し、それに誇りを持つのではなく、とにかく中国や韓国をこき下ろし、見下しているということ。どちらにも、「これまでの蓄積を食い潰している」高慢な態度があります。

目標設定が筆者のように経済力のアップとは言いませんが、「創造力」「何かを生み出す力」「そのための努力と実直さが報いられる社会」が満ちた社会になってほしいと願います。政府におんぶにだっこの依存体質は、日本人の魂を潰してしまうと感じます。 続きを読む 戦後の先人の辛苦を食い尽くした平成日本人

異端審問とマラーノ(隠れユダヤ教徒)の歴史

先月、この勉強会に行ってきました。

フェイスブック上ではお知り合いだった方々が講師で、「ポルトガルのユダヤ人を襲った苦難」という題名で聞きました。「シオンとの架け橋」のフェイスブック・ページで、味わいのあるイスラエル国内情報をアップしてくださり、大変感謝していることと、超正統派ユダヤ教徒であったのにイエス様を信じた方に、顔を合わせてご挨拶と、感謝の思いを伝えたかったのと、この勉強会のトピックに、興味を持ったからです。

内容としては、まさにホロコーストを知ることと同等の、非常に重みのあるもので、このような講義を、一キリスト教団体が無償で提供してくださっていることに、どれだけ感謝すればよいか分かりません。しかも、イスラエルからわざわざいらして、奉仕活動として行なっておられるのですから、頭が下がります。 続きを読む 異端審問とマラーノ(隠れユダヤ教徒)の歴史

「聖書が教える恋愛講座」の著者の棄教

「聖書が教える恋愛講座」(原題はI Kissed Dating Good-bye「僕はデートにさよならのキスをした」)の著者、米国の元牧師ジョシュア・ハリスさんが、クリスチャンを辞めたっていう話で、心痛めている兄弟たちが次々とフェイスブックやブログなどで、投稿をしています。この本は、キリスト者の若い男女は、デートではなく、結婚までの交際期間(コートシップ)にすべきであるという趣旨の内容です(参照要旨)。

私が読んだそれらの投稿を紹介します。一つ目は、MGFの牧者、菊地一徳さんのものです。

そして次は、カルバリーチャペル国分寺の桜井知主夫さんの文章です。

主体的に取捨選択できるようになるために

この記事を読んで、自分のフェイスブックに以下の投稿をしました。 続きを読む 「聖書が教える恋愛講座」の著者の棄教

第二の「ハマスの息子」

ハマスへの爆弾がもう一つ落とされました。

ハマス創立者の一人の息子、モサブ・ユーセフ氏について、かつて何回かに渡って記事を書きました。彼はイスラエルのシンベトで働き、キリスト者となり、アメリカに亡命していました。著書「ハマスの息子」は日本語に訳されています。 そして、グリーン・プリンス(Green Prince)と言うドキュメンタリー映画もその本に基づいたものです。必見です、諜報機関でなければ出てこない映像がてんこ盛りです。

https://youtu.be/X9VphM7soIA

そして今回、彼の弟も、ハマスから出て、ハマスの中身をイスラエル人ジャーナリストに暴露を始めました! 続きを読む 第二の「ハマスの息子」

クリスチャンと投票

一週間後に、参院選の投票期日になりますが、民主主義の国に生きているキリスト者は、選挙に関わることによって、ローマ13章やペテロ第一2章が教えている、「人間の制度に従う」ことができると思います。どの党やどの候補者に投票したらよいかということについては、教会として、一切、言うべきではないと思っています。(関連記事:「教会は政府ではない」)

LGBTの法的権利

しかし、各党がどのような方針を持っているかについて、キリスト者の信条に抵触するような方向性や法案を持っているかどうかは、確かめるべきでしょう。「LGBTの法的な権利を与えるのか」という質問に対して新聞記者が各党首に挙手させています。挙手しなかったのは、自公の与党のみでした。

今の日本の政治状況はこうなってしまっています。アメリカでも、10数年前は、民主党でさえ同性婚は論外でした。そして日本国憲法でも、結婚は両性の合意によって成り立つことを明言しており、男女の結婚しか眼中にありませんでした。野党はみな改憲勢力なんですね、実は。そして、この論点については、与党が護憲なのです。 続きを読む クリスチャンと投票

検証・批判サイトを敢えて、検証・批判する

これからお話しすることは、とても微妙で、言いづらい内容です。けれども、いろいろな方から紹介されたり、質問を受けたりして、事実、いろいろな意味で大きな影響が出ています。「NAR(New Apostolic Reformation)新使徒宗教改革」と名づけられているものです。

日本の教会に忍び寄る危険なムーブメント–NARに関する警鐘を鳴らす–

自分の立場の紹介

まず、私の信仰の歩みから説明します。信仰をもって間もなくして、ペンテコステ・カリスマ運動に触れました。そこで、ピーター・ワグナーやジョン・ウィンバー著の「力の伝道」にも触れ、その中にあることを実践しようとしたこともあります。ある時は、何も見ていなくとも、何か変だなと思ったら、神社関連の石柱があったとか、敏感になっていました。

ところが、その結果、ある異端に引きこずれこまれ、一か月後に脱出しましたが、かなり痛い経験でした。しかし、同時に癒しを受けたのも、その直後に参加した、ペンテコステ系の教会の青年向け集会でした。

そんなこんなしているうちに結婚し、その中でバランスを求めていくようになりました。アメリカに渡り、カルバリーチャペルの中で育ちました。神学のバランスを特徴としている教会で、カリスマ(超自然の聖霊の賜物)は今も有効であると信じつつ、聖書の言葉の権威を重んじています。ここが私と妻にとっての、霊的故郷であり、今もそうなっています。 続きを読む 検証・批判サイトを敢えて、検証・批判する

もし、ほぼ完全な牧師やクリスチャンがいたら・・

フェイスブックの投稿を転載します。

恵みによって成長し、人を受け入れる

5月初頭の、カルバリーチャペル日本カンファレンスで、ペテロ第二の最後の言葉、「私たちの主であり、救い主であるイエス・キリストの恵みと知識において成長しなさい。」というところから、「恵みによって成長する」という題名で、説教がありました。

それは、「人を受け入れる」という許容力です。ペテロは聖霊のバプテスマを受けていたはずなのに、アンティオキアの教会で異邦人の兄弟たちとの食事の席を、離れて行ったところ、パウロが面前と彼を責めました。

不完全な人を用いる完全な神

恵みによって成長することは、どういうことか?「あなたは不完全だが、神の恵みによって立っている。だから、あなたが不完全なのにも関わらず、神の完全があなたを通して現れている。」というところであります。

人の正しく見える怒りには、隠れた悪意が・・

しかし、人間は、人の欠けをあげつらうことによって、神の選びを排除します。なぜそこまであげつらうのか?多くは、そこには抑圧されたことによる怒りや恨み、妬みがあるでしょう。(ルサンチマン感情とも呼びます。)その先にある者は何か?人間の選びの先にあるのは何か?

「反キリスト」です。

AIから見えて来る、「反キリスト」

先日、AI牧師なる言葉を聞きました。それは、人の考え方や趣向や、人生や生活で起こっていること、すべてを把握し、本人以上にその人のことを把握するAI技術によって、最も適切なカウンセリングができ、また説教も格別に上手です。

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地獄への道は善意で舗装されている

フェイスブックでの投稿を転載します。

<『善意』って、意外に厄介>

自分がいつも信じていることの中に「こうだな」と思う格言の一つがこれです。

地獄への道は善意で舗装されている

CC 表示-継承 3.0, Link

人はよく、「この人は善意で行っているのだから」ということで、その行っていることを是としていく傾向があります。けれども実際は、「善意こそ、一番危ない」のではないでしょうか?悪だと分かって行っている悪よりも、正しい、善だと思って行っている時のほうが、はるかに恐ろしいことを行います。

「誠実であることが大事だ」という人に対して、「誠実に過ちを犯すこともあるのだ」とある聖書教師が言っていました。例えば、自分が一生懸命、ゴールにボールを入れようとしていたアメリカン・フットボールの選手が、実は反対のゴールにボールを入れていました。真面目にボールを運んだのですが、真面目であればあるほど、間違った行いをしてしまったのです。 続きを読む 地獄への道は善意で舗装されている

「テロリズム容認」神学、日本に紹介される

以下、フェイスブックで投稿した内容を一部編集して、転載いたします。

今、あるフェイスブックページで、共産主義を容認し、日本共産党と共闘までしている福音派の指導者の問題が話題になっています(参照サイト)が、こちらも、恐ろしいと思いました。著名な福音派の神学大学院における連続講義で多くの牧師や神学生が受講していると聞いています。

③【ディスペンセーション主義キリスト教シオニズムの教えと運動の分析・評価 】

本質的には似通っています。つまり、テロリズムや暴力を容認していることです。「平和と正義」という名で人々をだますことによって、暴力を容認しているという事実を隠しながら神学の中で押し付けている問題です。改めて、ブログ記事にしたいと思いますが、少しだけ、何が問題点であるかを書き留めていきます。

反ユダヤ主義で英国聖公会から除名された元司祭

この方が資料としているスティーブ・サイザー(Stephen Sizer)氏による著作を資料源として講義をしていますが、彼は、英国聖公会(アングリカン)から、反ユダヤ主義を提唱したとして司祭職から除名されたに等しい辞職をしました。英国聖公会は、シオニズム支持でも何でもありません。そういった教派が、反ユダヤ主義を根拠に除名措置を迫ったのは、相当のことなのです。

下の記事に、スティーブ・サイザー氏が、イスラム・シーア派の原理主義テロ組織ヒズボラの指導者と会見している写真を掲載しています。この組織は、日本を含め西側諸国でテロ組織として認定されている団体です。伝道や宣教の目的であれば問題ないですが、いいえ、彼らの大義をキリスト教的に(?)支持するために言っているのです。反イスラエルで共闘しているのです。

「悪を善、善を悪とする」時代

Stephen Sizer meets Nabil Kaouk, a top Hezbollah official and militant commander, in Lebanon

キリスト教の砂糖で固めたパレスチナのテロリズム神学

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