「神はなぜ戦争をお許しになるのか」④

「神はなぜ戦争をお許しになるのか」続き:

inochinokotoba2016_11今月の、月刊「いのちのことば」11月号に、小生の本書の書評が掲載されました。これまで書いたことの短いまとめですが、ご笑覧をいただければ幸いです。

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不穏な動きに霊的に備えるために
十分な知恵を与えてくれる

私が信仰をもって聖書に取り組んで以来、本書ほど戦争についてはっきりと知ったことはないと思います。読みながら、圧倒的な神の臨在を感じました。
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まず、邦訳出版が戦後七十年の終戦記念日という節目であり、今と当時の状況が似ています。第一次世界大戦を経て、第二次大戦が勃発した直後に、礼拝において五回連続で講解説教したものということですが、現在、世界ではイスラム主義のテロ拡散、国々の軍拡があり、国内では、平和主義の定義について世論が分かれています。そうした不穏な動きに霊的に備えるための十分な知恵を与えてくれます。 続きを読む 「神はなぜ戦争をお許しになるのか」④

ヒルソング・アルバム「塵と恵み」②

前記事:「ヒルソング・アルバム「塵と恵み」①

united-odag-cover-300x300ヒルソングの最新アルバム「塵と恵み:かの地からのライブ」から、二つ目にご紹介したいのは、Touch the Sky(空に触れる)です。

収録は、私の大好きなガリラヤ湖、ゲネサレ平野を仰ぎ見る「アルベル山」からと、そして一気に世界で最も低い陸地である「死海周辺(マサダ付近)」の二箇所から成り立っています。つまり、高いところで歌い、空に達すると思いながら、実は低くされて、低いところで天に触れることができる、という、ものすごい深い、イエス様の「心の貧しい者は幸いです。天の御国はその人のものだからです。」という、霊の深みに入る内容なのです。

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ヒルソング・アルバム「塵と恵み」①

私たちが聖地旅行でガリラヤ湖の湖上遊覧で雇った、ユダヤ人信者でもあるダニエル・カルメルさんがフェイスブックで、なんとヒルソングの歌の収録を三月に行なっていたことを明かしました。歌っているのはOceans(大海)で副題が、Where Feet May Fail(足で立てなくなってしまう所)であります。この歌は、マタイ14章22-33節からの、ペテロが水の上を歩く話からのものです。(参照ブログ:「水の上を歩く…¨来なさい。¨/Oceans (Where Feet May Fail)」

私はヒルソングの歌は、あまり気にしていませんでしたが、巷、界隈ではいろんな人が話しているグループであることは知っていました。昨年末のセレブレーション・オブ・ラブに登場、確かに、礼拝賛美を導く賜物があるなと思いました。ただ、私自身が古い世代になってしまったのでしょう、「昔は、もっと単純な曲調で、もっと歌いやすかったのに・・」という不満があります。CCMの先がけであるカルバリーチャペル発の「マラナサ・ミュージック」も、もはや古いジャンルになってしまった、と思って久しくなります。

しかし、ヒルソングの歌詞はとても霊的に深いものが多いことに気づきます。今回は、なんと聖地の各所で、その歌詞の元になっている場所になるべく近づいたところで収録という、とんでもない、すばらしいアルバムです。

Of Dirt and Grace: Live from the Land (Wikipedia)

united-odag-cover-300x300アルバム名を訳すと「塵と恵みの:かの地からライブ」であります。これがすごい名前だと思いました。「塵」というのは、イスラエルの地の塵という臭みを意味しているでしょうし、それ以上に、「塵にしかすぎない私たち」「塵から造られた人間」という意味があるでしょう。そして「恵み」なのです。塵の中でひれ伏さなければいけないような、卑しめられているような中に、むしろそこから神の恵みが始まる、という、あまりにも深いアルバム名であると理解しました。 続きを読む ヒルソング・アルバム「塵と恵み」①

シャーリー・バーディックさんを迎えて(9月17日)

LCFからのお知らせです

シャーリー・バーディックさん(Shirley Burdick 廖欣)を迎えて
~ リアルなイスラエルと聖書のつながりを聞く ~

日時: 2016年9月17日(土)午後1~4時
第一部: 1-2時 昼食
※ 一品持ち寄りです、参加される方はご用意ください。
第二部: 2-4時 賛美、御言葉からの証し、Q&A
4時以降 交わり
場所: ロゴス・クリスチャン・フェローシップ(DBC3F)

参加について:参加無料です。教会と聖地旅行参加者向けの集会ではありますが、興味のある方はどなたでも参加可です。メールで参加の旨を伝えていただけると助かります。→  info@logos-ministries.org
通訳:ご本人は英語で話し、日本語への通訳をします。彼女はまた中国語も話せるので、交わりの時に中国人の方はお話しできます。

シャーリーさんのプロフィール:

シャーリー・バーディック
BFP エルサレムフードバンク里親・キッズプログラムマネージャー
中国系アメリカ人で5代目のクリスチャン。日本で学び、中国・日本で教会開拓を行った祖父の影響で日本への愛と重荷を持つ。上海で生まれ育ち、17歳の時、家族と共にアメリカ、ミシガン州デトロイトに移住。パデゥー大学(インディアナ州)にてコンピューターサイエンスを専攻し、ハイテク産業でシニアコンサルタントの仕事に携わる。2000年、イスラエルを初訪問。イスラエルを通して繰り広げられる壮大な神様の計画に魅了されイスラエルへの召命を受ける。2008年から3年間BFP本部のIT部門、2013年より、現職。

2016年2月のロゴス・ミニストリー主催の聖地旅行で、エルサレムのホテルに、シャーリーさんと、帰還したばかりのユダヤ人の方をお招きしました。その時にお語りになった彼女の、聖書の約束に基づく話は、大きな感銘を受けました。 続きを読む シャーリー・バーディックさんを迎えて(9月17日)

同調圧力の愚かしさ

この社会実験、ものすごく示唆に富んでいます。

病院の待合室です。被験者は、アジア系の女性。ピーッというブザーの音が鳴ったら、他の全ての人が起立しています。何の目的か良く分かりません。そして、診察室に一人一人、呼ばれています。 続きを読む 同調圧力の愚かしさ

お勧め翻訳サイト”DIVINE US”

以前もここで紹介させていただいたことがありますが、アメリカに在住している方で、数多くの聖書講解や聖書預言のメッセージを翻訳し、ユーチューブにアップロードしておられる「木下言波」さんのサイトがあります。

DIVINE US, INC

ユーチューブ・チャンネル

ブログ「神さんの言うとおり」

フェイスブック  ツイッター

カルバリーチャペルの聖書講解

主に訳しておられるのは、聖書講解であれば、カルバリーチャペルの牧者の中で良く知られている「ジョン・コーソン(Jon Courson)」さんによるものです。創世記と黙示録をずっと訳しておられます。

例:牧者ジョン・コーソンによる黙示録1章

カルバリーチャペルの聖書預言解説

そして聖書預言については、カルバリーチャペル・カネオヘの牧者「JDファラグ」さんによる「聖書預言アップデート」またイスラエル人ガイドAmir Tsafatiさんがあります。JDさんは、エジプト人の家系で、確かレバノン出身ですが、アラビア語の名前を使うとアメリカ人が発音できないので、JD(ジェイディー)と呼ばせているそうです。

例1:トルコにおけるクーデター未遂について(先月のもの)
https://youtu.be/ZIwPo4O_E_E

ぜひ、「お気に入り」に入れて、視聴し続けて見てください。

関連記事:「ハーベスト・クルセード2014(字幕付)

聖書全体で説かれるイエス・キリスト

「アーメン、アーメン」といって、ひれ伏すしかない説教を聞きました。

イエス様が、全ての聖書の各巻に現れておられ、最後の黙示録に怒涛の如く「啓示(これが「黙示」の元々の意味)」にされています!こういう説教、我々、日本の教会の牧者、説教者が置き忘れていないか?イエスが全ての全てであられる!聖書の中心、神のご計画の中心、創世記から黙示録まで「イエス・キリストご本人」であること。この方こそが私たちの必要の全てを満たされること。この方を宣べ伝える、宣言することが、礼拝の主目的であること。

この男の子を手本にしたい。 続きを読む 聖書全体で説かれるイエス・キリスト

カルバリーチャペルと会員制、”聖書塾”との線引き

この前、ある方から「カルバリーチャペルは、JEAに所属されないんですか?」と尋ねられました。「そうですね、米国からのカルバリーチャペルの群れは、元々、組織化することに消極的で、そんな発想さえ浮かんでいない状態かもしれません。」と、ちょっとはにかんで、お答えしました。

JEAどころか、少し前までクリスチャンの情報ブックにも掲載することもあまり考えていなかった状況です。そして会員制もないので、転籍の手続きは相手側の必要に応じて行なわせていただいていますが、こちら側としては必要ありません。しかし、教会や教会間にある秩序は重視しています。その詳しい内容について、日本のカルバリーチャペルとしての会員制についての立場を、カルバリーチャペル西東京の牧師、山東さんがツイッターで書いておられます。それをまだ書きかけ中のようですが、全文をご紹介します。

※因みに、我々カルバリーチャペルが自己紹介すると、日本では「大和カルバリーチャペルですか?」と尋ねられますが、そうではありません。以下の記事に説明がございます。

日本のカルバリーチャペル

日本のカルバリーチャペル公式ページ
日本のカルバリーチャペル公式ページ

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「悪を善、善を悪とする」時代

ああ。悪を善、善を悪と言っている者たち。」(イザヤ5:20)

これから、今の時代の特徴について、難しい問題を取り組みたいと思います。

自衛行為が聖書の禁じる「復讐」か?

あるクリスチャンの方が、フェイスブックのページを立ちあげて、最近の教会における政治的な偏りに取り組んでおられます。例えば、国防について、憲法九条を守る立場から自衛隊は無くす方向に持っていくことが”御心”であるとすることに対する違和感を表明しています。最近は、神学者や教役者の中にも、例えば家に変質者が襲ってきたとしても、”抵抗しない”という発言まで散見されます。

このことについて、しばしば引用されるのが「殺してはならない」「敵を愛しなさい」「剣を鞘に収めなさい」「国は国に向かって剣を上げず」・・というようなものです。しかし、これらの神の言葉が自衛隊不要論、国や家族を守ることの否定にまでつながるのか?という問題提起をしておられます。

私も、同じ葛藤を抱いています。このような平和絶対主義を聖書が言っているのか?と聞かれれば、私は、はっきりと「否」と答えます。以下、山上の垂訓にある主の命令に対する問いかけを、同じページで、ある牧師さんがされていたので、それぞれの問いかけに私なりに応答したものを、下に紹介します。 続きを読む 「悪を善、善を悪とする」時代