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読後の感想の続きです。今回は、第一章「神の御前における人間」に書かれていることに注目してみたいと思います。
それを一言でいうなら、単に「戦争をやめてください」という祈りは聞かれない、ということです。平和を求める一見正しい祈りが、紛れもなく聞かれなかったという事実に、直球で体当たりしている説教です。
この説教は、第二次世界大戦が勃発したばかりに行ったものです。第一次世界大戦の時に多くの人が祈りましたが、戦争は起こってしまった。そして第二の戦争が起こり始めていた。「なぜ、神は私たちの捧げた祈りを聞いてくださらなかったのか?」と疑問に思っています。
第三次世界大戦の兆候
これはあまりにも生々しく、私たちに迫っている非常に大きな霊的危機です。ローマ法王が先月、パリ同時多発テロに言及して、「第三次世界大戦の断片は既に始まっているかもしれない」と言ったのです。(BBCの記事)この中でイスラム国に武力行使をすることは正当化されると述べ、キリスト者を含む大量の人が虐殺されていると話しています。そして以下の記事は、イスラム思想研究者によるものですが、確かに第三次世界大戦は既に始まっていると言いうることを書いています。
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