格好良く見せようとする教会

ここ一・二年の間感じている、今日の福音主義の教会にある問題をこれから、折をみて取り扱っていきたいと思います。私はクリスチャンになって25年ぐらい経ちますが、その間だけでも、次のような変遷がありました。

1)明らかな異端と社会的カルト性

信仰を持ってから間もない1990年代前半には、この存在に気をつけなければいけないと自分を戒めていました。統一協会の壺売り、エホバの証人の「輸血拒否」、後に教祖が性的嫌がらせなどで逮捕された「摂理」、行き過ぎた管理で問題となった「東京キリストの教会」(注:その後、指導者が悔い改め)など、キリスト教の根本教理から外れている団体が多くいた、ということ。熱心さ、純粋さが利用されて、そのような団体にはまっていく時であったような気がします。

2)正統的な教理を持っているのにカルト的になる教会

90年代後半から、正統的な教理を持っているのにカルト性を持つ教会が多くなったことに気づき始めました。そしてこの問題は、まさに今にも続いています。経済のバブルに合わせて、教会にも教会成長論が入り込み、会社にあるような成功哲学で運営していこうとした結果、歪みが生じ、社会的問題も引き起こす事例が多くなりました。私が驚き、悩み苦しんだのはこの部分です。クリスチャン新聞など、福音的な信仰を持っているとされる報道機関が「成功している教会」として報道していたもの、その多くが内部での歪み、カルト性を持っているものであることが多かった、ということです。

3)福音信仰からの逸脱、世的な手法の導入 続きを読む 格好良く見せようとする教会

恵比寿バイブルスタディ(3月11日)

みなさん、こんばんは。3月に入り、間もなく暖かくなる兆しが若干ありますね。

明後日の学びの案内です。

日時:3月11日(水)午後7時
場所:目黒区立 田道住区センター三田分室 / 2階 第一会議室
聖書箇所:ルカ17章
次回の学び:3月25日

ルカによる福音書は、各節に出てくるイエス様の言葉は他の福音書と似たようなものが多いですが、実は文脈上、異なった意味でイエス様が語っておられることが多いです。この章も同じで、「ああ、また同じ話か」と思わずに、その前後関係を読んで、「なぜここでこんなことを言われているのか。」ということを自問自答しつつ、読んでみてください。

皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。

映画「神々と男たち」

今の日本人キリスト者に迫る約20年前の出来事

前記事の続き)

神々と男たち本日はお休みの日にしているということで、フェイスブックで、ある方の紹介で「神々と男たち」という題名の映画を観ました。次のような説明文があったからです。紹介されていた方のフェイスブックの投稿で、次のように説明しておられて、今日はこれを鑑賞しようと思いました。

「タイトルに関連した詩篇82:6,7から始まる、1996年に起こったノンフィクション映画です。最近のISISによる事件ともかぶるので観るのに気が重くもありましたが、永遠の視点について考えさせられる良い作品でした。

アルジェリアで現地のイスラム圏の人々に寄り添いながら神に仕えていたフランス人修道士8人。しかしクリスマスイブにイスラム武装派が修道院に乱入し、このことを機に軍と武装派との争いに巻き込まれることとなります。次の襲撃では殉教すると分かっている修道士たち。フランス政府からも勧告を受け、このままとどまるべきか退去すべきか意見が分かれ、悩み、祈り、もう一度人生を見つめ直します。 続きを読む 映画「神々と男たち」

カルバリーチャペル沖縄「主の勇士」

先週の後半は、沖縄まで行ってきました。カルバリーチャペル沖縄で水曜礼拝で御言葉を取り次ぎ、5‐7日は、オクマという名護に近い米軍管轄のリゾート地で、男性修養会にて、御言葉と通訳の奉仕にあずかりました。テーマは、ギデオンに主の使いが語った、「主の勇士」です。現役米軍兵士の体格の良い兄弟たちだけでなく、日本人の兄弟たちも数名参加されたので、大きな励みになりました。
Men's Retreat Okinawa

沖縄への旅については、共に参加した、教会の兄弟がご自身のブログで書いておられるので、そちらを紹介します。

第一日目: 「熱心に彼と和解する」

続きを読む カルバリーチャペル沖縄「主の勇士」

恵比寿バイブルスタディ(2月25日)

みなさん、こんばんは。

お知らせが遅れてしまい、すみません。明日、恵比寿バイブルスタディがあります。一か月ぶりですね。

日時:2月25日(水)午後7時
場所:目黒区立 田道住区センター三田分室 / 2階 第一会議室
聖書箇所:ルカ16章
次回の学び:3月11日

「富」についての教えです、今、準備していますが、とても興味深く学んでいます。ぜひいらしてください!

エジプト人キリスト者に広がる愛の御国

前記事の続きです。

兄弟たちは、小羊の血と、自分たちのあかしのことばのゆえに打ち勝った。彼らは死に至るまでいのちを惜しまなかった。(黙示12:11)」

私たちは悪いニュースを聞きますが、必ず良いニュース、福音がその裏側にあります。今、心が震えています。リビアにおいて、イスラム国のテロリストによって、斬首された二十一人のコプト教徒のエジプト人の内、二人の兄弟にあたる人が、アラビア語のキリスト教衛星放送の番組で、インタビューに答えました。次の動画を見ました。初代教会の聖徒たちの再現、また過去のキリシタンの二十六聖人のエジプト版ではないかと思いました。キリストの愛による神の御国が激しく攻め入っています。

番組進行者:「ベシールさんは、リビアで殺された被害者の一人の兄弟です。ベシールさん、今のお気持ちをお伝えください。あなたの兄弟、あなたの信仰、そして神から期待していることを教えてください。」
ベシール:「一人ではありません、二人いました。殉教者ビショイ・エスタファノス・カメルと、殉教者サムエル・エスタファノス・カメルです。彼らを誇りに思っています。ビショイは25歳、サムエルは23歳です。彼らはキリスト教の誇りです。彼らは私の誇りでもあります、誇りをもって頭を上げて歩かせています。」 続きを読む エジプト人キリスト者に広がる愛の御国

リビアの海岸に流された聖い血

後藤さんのイスラム国による斬首に引き続き、ヨルダン空軍中尉の火あぶりの映像、そしてリビアにおいて、出稼ぎ労働者のエジプト人コプト教徒(エジプト発のキリスト教一派)21人が、リビアの地中海の海岸で斬首される映像が流れました。ヨルダンは前者により本格的空爆を開始、同じくエジプトもリビアにあるイスラム国支部の拠点への空爆を開始しました。(参照ブログ:「安倍首相の中東歴訪から見える聖書世界」)

我々キリスト者全てに対するジハード宣言

その映像に出てきた言葉、セリフは、政治的目的だけでなく、キリスト者に対する宗教的ジハードであることが明言されています。

「血で署名された十字架の国民へのメッセージ」

人々よ、最近あなた方は長い間十字架を掲げる者の斬首をする、シャムとダビク(シリアのこと)の丘の我々を見てきたが、今日、我々はローマの南側、イスラムの地、リビアにいる。ここからもう一つのメッセージを送る。

すべての十字軍へ:お前たちが我々に対して一つになって戦っているのであれば特に、安全があなたにあるようにと願いたい。お前たちがシャイフ、オサマ・ビン・ラデンの体を隠したこの海で、アッラーに誓って、それをお前たちの血も混ぜ合わせる。

私はこれまで、「主よ、来てください」という言葉を初代教会の信者たちに倣って使っていました。しかし、これほど重く、その言葉の意味が心に沈みこんだことはありませんでした。ある方がフェイスブックで以下の文を残していました。 続きを読む リビアの海岸に流された聖い血

イスラエル・ヨルダン旅行準備会(第一回)【再掲・追加】

先日、お伝えした準備会のお知らせを再度、致します。

次の予定で、第一回準備会を開きたいと思います。

第一回準備会:2月21日(土)午前9時半-12時
場所:目黒区立 田道住区センター三田分室 / 2階 第一会議室
(「恵比寿バイブル・スタディ」の看板になっています)

内容は、①イスラエルとヨルダンの地形、②旅程のプラン、です。

① イスラエルとヨルダンの地形

イスラエルまたヨルダンの地形を知ることによって、聖書の世界を立体化させることができます。聖書の話を聞いている時に、そこの地形を”感じ取る”ことはとても大事です。2013年の予習会では、イスラエルの地形のみを眺めましたが、今回は、ヨルダンを探索、約束の地に向かうイスラエルの民の道を眺めますので、そこの地形も眺めてみたいと思います。

ところで、この聖地旅行に参加される方は「聖書地図」は必携です。いろいろなものが出ていますが、値段が安くお手頃なものとしてお薦めなのは、いのちのことば社から出た以下の本です。

バイブルワールド 地図でめぐる聖書(価格 1,728円)

②旅程のプラン

ご紹介しているチラシ2016年イスラエル・ヨルダン旅行の中にある旅程は、ヨルダンの空港の発着というプランですが、今、旅行社の方が、イスラエルの発着のプランも用意しています(この場合もヨルダンも訪問します)。そのご紹介をさせていただきます。

【最後に】

事前学習として下の旅行記をお読みください。膨大な情報なので、一年かけて少しずつ読み進められるのもいいのではないかと思います。

イスラエル旅行記

そして、2013年旅行の予習、復習会を合計七回に渡って行っており、ビデオ録画もしています。ご希望の方はリンク先を送りますので、連絡をください。→ info@logos-ministries.org

第五回東アジア青年キリスト者大会の報告

2月4‐7日に、第五回の東アジア青年キリスト者大会が韓国済州島で催されました。私は第二回から参加していますが、回数を経るごとに、中身が福音的、恵み中心になっています。主に感謝です。受けた恵みがあまりにも多く、豊かだったので、どこから言葉にして話せばよいのかが分かりません。いくつかかいつまんで話してみたいと思います。大会スケジュール

一つは「講師陣」です。三国の代表者である牧師が説教壇に立つことができました。中国の牧師さんが最後まで見つからず祈っておりましたが、日本在住のシンガポール人の兄弟が御言葉を取り次いでくださいました。

二つ目は「通訳」です。日本語と韓国語は、去年に引き続き、綾瀬東部教会の牧師、魯学煕(ノ・ハッキ)先生と、石原悠冴伝道師がフル回転でご奉仕してくださいました。私はお二人に霊的にも、技術的にも深い信頼を寄せています。私の説教も他の人のも、その内容を正確に把握し、通訳しておられました。そして中国語と韓国語あるいは日本語は、日暮里の教会の朴樹民先生の他、一人の中国朝鮮族の方がしてくださいました。札幌でも奉仕しておられたこともあり、日本語もお上手です。後で中国人の宣教師にその質を尋ねたところ、「ものすごく高い」とのことでした!

そして三つ目は「交わり」です。日本からは田島実牧師(神の家族主イエス・キリスト教会)もいらしてデボーションを受け持ってくださいましたし、その他の牧師や宣教師、またKGKの総副主事の大嶋重徳さんともたくさんお話しすることができ、感謝です。そして韓国からの講師の方々とも内容の濃い会話ができましたし、理解し合えるのに数年かかってもおかしくないような内容を、ほんの数分で話し合えるというような、濃密な感触を受けました。そして香港出身のご夫婦が参加してくださったことにより、次回、香港で開催するかもしれないという可能性を探ることができました。交わりができたことを感謝します。 続きを読む 第五回東アジア青年キリスト者大会の報告

後藤さん、天でお会いしましょう!

今、涙を浮かべながら書いています。日本そして世界を巻き込む事件の中でお亡くなりになった後藤健二さんですが、彼はキリストを信じる者です。晴れて天国に凱旋できました。哀しみと共に流れる歓喜の言葉をここに書かせていただきます。

まずは、私が今朝フェイスブックで書いた、主への祈りです。

「主よ、残されたご家族、奥様に深い慰めがありますように、イエス様のご臨在によっていつも支え、癒してくださいますように。経済的な必要も満たされ続けますように。

主よ、どうか祈った祈りをかなえてください。後藤さんの残したキリストの証しを、戦闘員にイスラム国の指導者の良心に、聖霊によって明らかにしてください。そしてイエス様ご自身が、他のムスリムにもしておられるように、彼らの夢、幻に現れてくださいますように。イスラム国の人々を、キリストの御国へと引き入れてくださいますように。

主よ、私たち日本国民のためにお祈りします。後藤さんは今、あなたご自身のおられる天で安息を得ておられることを知っています。それは、彼が自分の罪を悔い改め、イエスの名を呼び求め、キリストの流された血によって赦されたからです。一人でも多くの日本の人々を、後藤さんと同じところに導き入れてください。

ヨルダン国王と国民のために祈ります。どうか、国民の心を強めてください。空軍中尉が生きていますならば、奪還できますように。ヨルダン国が強められ、平和と安定を、あなたからの平和が確保されますように。彼らにも、後藤さんの残したキリストの証しが伝わりますように。

日本政府のために祈ります。テロ対策のためのさらなる知恵が与えられますように。ヨルダン国に対する難民援助を滞りなく実行し、さらに助けられますように。」

次に、MGFの菊地一徳さんが書いた言葉です。(Facebook続きを読む 後藤さん、天でお会いしましょう!