戦うことを悪とする悪

フェイスブックの投稿から:

かつて、イスラエルの首相ネタニヤフ氏が、こう言いました。「もしアラブ人(過激派)が、武器を降ろしたら、戦争は終わる。もしイスラエルが武器を降ろしたら、イスラエルが無くなる。」

これは、いろいろな戦いについて言えます。今は明らかに、「もしロシアが武器を降ろしたら、戦争は終わる。もしウクライナが武器を降ろしたら、ウクライナがなくなる。」と言えます。

いわゆる「喧嘩両成敗」で物事を見ることが、いかに不正であるかを物語っています。国レベルの戦いにおいても、個人レベルの対立においても、日本には、「戦い」そのものを毛嫌いする傾向があります。力の行使のすべてを悪とみなす誤った平和主義が、不当な侵略や攻撃を後押しすることさえあるのです。

キリスト者はなお一層のこと、戦いに召されています。悪魔にそそそのかされて、罪を犯した時以来、万物が神の支配に入る時まで、戦いが続いています。私たちの神は、「万軍の主」と呼ばれています。主が、戦っておられる方なのです。

サウジアラビア人が「パレスチナとの関係断絶」を提案

(フェイスブックの投稿から転載)

 サウジの最有力の新聞に、「パレスチナ支援をやめる時がきた」と大胆に主張する寄稿が掲載されました。パレスチナの過激な主張、イスラエルだけでなく、サウジアラビアにも牙をむいたこともあります。

Popular Saudi newspaper says it is time to stop supporting Palestinians

 サウジアラビアは、米同時多発テロの実行犯や計画者に同胞の民がいることで、若い世代は心底、イスラム過激主義を憎んだと、Enemies and Allies(敵と味方)に書いてありました。

参照ブログ「書評「Enemies and Allies(敵と味方)」

 サウジアラビアが、どうしてアブラハム合意の次の候補か?と思われる理由に、イランへの対抗があり、イスラム教の近代化の努力があり、そしてパレスチナ大義に対する疲れがあります。どんなに援助しても、支援しても、感謝されず、むしろ攻撃的にさえなってくる。UAEやバーレーンに対しても、パレスチナは牙をむきました。 続きを読む サウジアラビア人が「パレスチナとの関係断絶」を提案

トランプ米政権による「世紀の取引、中東和平案」

 昨晩、トランプ政権の作成した、「世紀の取引(Deal of the Century)」の、初めの50頁ぐらいの骨子になる部分だけを、じっくり読んでみました。以前、マスコミから漏れ聞いた話と重なっていました。

Peace to Prosperity | The White House

「土地と平和の交換」から「現実的な二国家案」へ

   一言でいうならば、この骨子が言っているように「現実的な二民族・二国家」案です。イスラエルに対しては「安全保障」について、パレスチナに対しては「経済発展」について、的を射た議論をしています。

イスラエル人の心に埋め込まれた「防護壁」

 イスラエルは、建国時、労働党という左派政党が主流となって長いこと国の運営をしていました。途中で、ベギンという右派の政治家が首相となり、リクード党が始まりましたが、全体が左派から右派になったのは、「オスロ合意」の事実上の破綻からです。

 私が初めてイスラエルに行ったのは、1999年のこと、その時にベツレヘムに行きましたが、とても賑わいを見せていましたし、イスラエル領から、いつ、パレスチナ自治区になったかわからないほどでした。しかし2000年9月28日に第二次インティファーダ(蜂起)が起こり、そのきっかけというのは、「土地と平和の交換」の原則に基づいて、時のエフド首相がアラファト議長に、信じられないほどの譲歩を見せたはずなのに、アラファトがそれを一蹴、その代わりに、自爆テロを仕掛けてきました。 続きを読む トランプ米政権による「世紀の取引、中東和平案」