日本の皆さんへ - 韓国と中国を思いやろう

前記事「韓国の皆さんへ - 日本の保守派とは」の補足として書きます。日本語で書いてしまったので、むしろ日本人の人がたくさん読まれたと思うからです。

かつて「日本」にさせられていた韓国

知らなければいけないことは、前にも話しましたが、韓国の人々にとって、70年近く前まですべて「日本人」にされていた、ということです。周りにいる韓国の方々は、ご両親が日本語が話せる、とか、昔の日本の食べ物や文化的な習慣など、懐かしがったりするような人もいて、また日本の軍人に目の前で親が殺された、という人もいたりして、「日本」から切り離せない人々なのです。

また、どの高校に行ったかなど、比較的裕福な人は親日拠りの高校で、お金のない人は独立派の高校など、「日本」に対する姿勢で社会構造があり、それが文化の中に深く根づいています。私たちにとっては戦後は70年近く前の話ですが、韓国民にとっては今も残存しており、そして朝鮮戦争という日本敗戦に付随して起こった戦争の中で、今も休戦でありながら、その戦争の中に生きている人々なのです。 続きを読む 日本の皆さんへ - 韓国と中国を思いやろう

韓国の皆さんへ - 日本の保守派とは

韓国の皆さんへ、と書いているのですから韓国語で書くのが正当だと思いますが、しかし、私の韓国語力が微妙な問題で十分に表現できると思わないこと、そして日本語の分かる方であれば知日派あるいは、日本在住の韓国の方でしょうから、私の話す事情、背景をよりわきまえておられると思うからです。

まず、私の背景を紹介します。私はキリスト教の宣教師・牧師です。アメリカの教会からの支援を受け、今は、東京中心部で開拓伝道をしています。そして、北東アジアへの働きかけに関わったこともあります。韓国語もある程度話せます。これまで中韓朝の兄弟たちを思いつつ、日本の同胞への伝道を続けている身です。日本のキリスト者にはいろいろな考えがあり、これから話す内容は純粋に、私個人の見解であり、以上、関わりのある人々の見解ではありませんので、よろしくお願いします。

日本保守派は韓国の国是を後押しする人々

私は、韓国の人々に一つの矛盾を感じています。それは、韓国は北朝鮮という共産主義圏との対立によって出来上がった国であり、今でも豆満江までを自国とする休戦状態の国を、自由主義の半島統一を願って支援する日本の保守派に対して、「極右」と言って強硬な反日姿勢を示すことであります。 続きを読む 韓国の皆さんへ - 日本の保守派とは

恵比寿バイブルスタディのお知らせ(8月7日)

こんばんは、みなさんお元気ですか?
・・・と話しかけて、実は昨晩から頭痛がして、ちょっと風邪気味です。(汗)

明後日、恵比寿バイブルスタディの学びです。ついに流れ的には、黙示録の半ばに来ました。
ザ・「獣の国」です。

日時:8月7日(水)午後7時から
場所:目黒区立 田道住区センター三田分室 / 2階 第一会議室
聖書箇所:黙示録13章
※次回の学びは8月21日になります。

みなさんにお会いできるのを楽しみにしています。

中韓の人と日本人の淵

先週は、私、そして私たちの教会にとって、「ベトナム週」になりました。日本語学校に現在、増えているベトナム人の学生と文化交流をし、また教会に興味のある学生に声をかけて、礼拝にも数名、来てくれました。私はその中で、日本にいて自分自身も感じていたこと、それがベトナム人の学生の子の口から、ぽろっと出て、「これだ!」と思った一言があります。それは「日本人は冷たい」です。彼女は、「そう思っていたけれども、こんなに温かくしてくれる日本人がいるんだ」と言って感動していました。そして会が終わった後もずっと離れずに、まるで小学生が大学生のボランティアのお兄さん、お姉さんに離れないかのように(もちろんこれは比喩で、実際は20歳代)、素直で、人懐っこい子たちでした。

上の一言は、ある、中国人の子の口からもぼそっと出たのを聞いたことがあります。彼女によると、日本にいる中国の人は日本人が好きではないだろう、ということです。「では、あなたはどうなの?」と尋ねると、「普通の日本人は・・・」と答えていました。そう、日本に在住する外国人に心を寄せるのは例外的な日本人であり、他の一般の日本の人たちには、概して好印象を持つのが難しい、とのことです(そして彼女は、これは文化の違いであることも理解しています)。 続きを読む 中韓の人と日本人の淵

「不毛地帯」に見る聖書預言

個人の生い立ち、国の生い立ち

昨日、久しぶりにずっと会えていなかった兄弟姉妹と交わりました。今は結婚し、新しい生命も与えられています。お二人のご家庭の生い立ちを少し伺うことができ、改めて「人と知り合うには、その個人史を知る必要がある。」と実感した次第です。

6月には久しぶりに仙台に帰省しましたが、父が教会で救いの証しをしたその録音したものを聞きました。これまでも断片的に聞いていた、父の両親、つまり私の祖父母のことを聞き、自分のルーツを見た気がして、感慨深かったです。そして父が福島県福島市出身であることも前から聞いていましたが、実は私は福島ともつながりがったのだ、という、実感はまるでないですが不思議な思いになったひと時でした。

私たちの周囲には、断片的情報や知識が散らかしたような状態で存在しています。その情報に一喜一憂し、そして心を騒がせることは、実に神から与えられた時間を浪費していることになります。それらの断片を一つの筋の中で整理して並べていくときに、それが今の自分の発見につながり、そしてこれからの行き先の方向性が見えてきます。

歴史というのは、非常に大切です。 続きを読む 「不毛地帯」に見る聖書預言

堅実なイスラエル・中東情報 「オリーブ山便り」

公平なイスラエルのニュース、またその周辺国のニュースは、日本語のものは極めて乏しい中、次のブログ・ニュースは分かり易く、非常に良質です。

オリーブ便り|イスラエルを中心とした中東・世界のニュースをエルサレムから

発信者は、(ネット上で調べますと)ブリッジ・フォー・ピースの専任講師の石堂ゆみさんです。今、大変な局面に入っているエジプトでの内紛、そして現在進行形の中東和平交渉について、日本のマスコミには現れてこない情報が見えてきます。

例えば、これは信じがたいと思われる日本の人がいるかもしれませんが、現地の人にとっては周知の事実であるニュースを紹介します。

困惑する西岸地区現地の人々 2013.7.31

かつて、米国大統領候補のロムニー氏がエルサレム訪問でイスラエル支持の表明をした時、「パレスチナの人たちが、アメリカとイスラエルの思惑によって大変な目に合っている。」というコメントを教会の指導者がしていたのを見ましたが、それは日本の典型的な「弱者重視」を気取っている人々の意見です。けれども全く別の意味で、それは当たっています。 続きを読む 堅実なイスラエル・中東情報 「オリーブ山便り」

西日暮里バイブルスタディのお知らせ(7月30日)

昨日の礼拝がいかがでしたか?

第二回目西日暮里バイブルスタディのお知らせです。

7月30日(火)午後7時から
荒川区西日暮里5丁目23‐3 冠第二ビル3階(一階に「SRSボクシングジム」あり)ダイナミック・ビジネス・カレッジ分校内
聖書箇所:ヘブル書1章4節以降
※ 詳しい紹介は、ホームページ内のページをご覧ください。

月に約二回のペースで進めて行こうと思っています。今、ロゴスの教会では旧約聖書を通読していますが、その中におけるキリストの栄光、いや旧約の制度以上に輝くキリストの栄光を見ていきたいと思います。霊的に、外庭から聖所、そして聖所から至聖所に入るような深い学びです。

他の教会に通っておられる方も大歓迎です。(また教会に通ってない方、信仰をまだ持っておられない方も大歓迎です!)

山本太郎氏当選に思う

参院選が終わり、いつもなのですが、妻も私も、自分の投票した人はずっと落選しています。(汗)今回、東京で当選した元俳優、山本太郎氏に関して書いたほうがよいかな?と思いました。

反原発運動の功罪

山本太郎氏と言えば、もちろんその反原発運動が選挙の争点であります。日本のキリスト教会の中で、反原発の姿勢を取る教会、個人、教団が多く現れました。全体としての雰囲気は、個々人のキリスト者はいろいろな意見を有しているのに、「キリスト者 → 反原発」という構図になっています。

私は、これまでのブログで社会正義、また社会運動とキリスト者について論じてきましたが、私の立場は、「キリスト者は社会運動の活動家として召されているのではなく、あくまでも福音宣教者として召されていること。けれども福音そのものに、イザヤ書に預言され、福音書に実現された、社会的弱者に届くキリストご自身の宣教が含まれており、それゆえキリスト者は弱者に注がれている神の霊的祝福をもって、その人たちと共に生きる」というものです(参考ブログ)。ですから、反原発への活動を促す書籍や講演がキリスト教関係で出ていますが、私にはどうも肌に合いません。 続きを読む 山本太郎氏当選に思う

エッセイ「神の戒めと愛」

誰を愛しているか?

もし、あなたがたがわたしの戒めを守るなら、あなたがたはわたしの愛にとどまるのです。(ヨハネ15:10)」

いろいろなクリスチャンと話して、しばしば抱く疑問があります。それは、「神の愛と恵み」が、どうしてか、「神への従順と服従」「良い行い」「主への奉仕」につながらないのか?ということです。まるで相反するものであるかのように話す人もいます。けれども、イエス様の上の言葉、また聖書全体に貫かれているテーマは、「神が大いなる憐れみを注いでくださった」、だから「主に対して良い行いをする」という流れです。

ところが、「ありのままの自分で愛されています」「そのままでいいんですよ」と言われるとほっとし、そして「自分を捨てて、主に自分をゆだねて、明け渡しましょう。」と言うと、とてつもない葛藤の中に陥る、という反応をします。

そこで次のブログ記事を紹介します。

育てよう健全信徒(28)あるがまま、今のまま、ずっとわがままクリスチャン

リンク先に入られて、ゆっくり読んでいただきたいのですが、人があるがままに受け入れられたら、無条件の愛に触れられたら、自分自身をその人のために捧げたい、という願いが起こるはずなのです。愛とは交わりのことであり、交わりには応答が当然含まれます。ところが、その応答のことを話すと、新たな規則や縛りであるかのように受け止める。これは何が問題なのでしょうか? 続きを読む エッセイ「神の戒めと愛」

恵比寿バイブルスタディ(7月24日)

みなさん、お元気ですか?
暑い日が続いていますね。

前回の黙示録の学び11章は、これまでの最長記録、80分となりました。
それだけ、語らねばならぬ中身、そして現在の情勢に関わることです。

よろしければ、最近書いたブログ記事をお読みください。

映画「第三神殿」

次回は12章、ユダヤ人の歴史を神のメシヤのご計画の中で俯瞰している重要な箇所になります。これもじっくりと読み、必要なら「聖書の学び 新約」にある黙示録12章を前もって読むか、聞いてみてください。

日時:7月24日(水)午後7時から
場所:目黒区立 田道住区センター三田分室 / 2階 第一会議室
聖書箇所:黙示録12章
※次回の学びは8月7日になります。

それでは、主にあって守られますように。