Oh, freedom loving America! – What’s the matter with you?

I wrote an article below in Japanese about the news that President Obama supported the building of mosque near Ground Zero.

Obama Slammed, Praised for Backing Ground Zero Mosque

It says that 70 percent of Americans are against the building and Republicans harshly criticized Obama’s statement, saying he is insensitive to 911 victim families.

I can easily assume that Obama, in his political conviction as well as his personal belief, supported the building of mosque. What I don’t understand is, though, Republicans and all the so-called conservatives do not address the fundamental issues behind the building of mosque;

Islam is an evil religion and threat to American fundamental belief.

Any traveler to Israel notices mosques near or on the sites of Christianity and Judaism. A primary one is the Dome of the Rock at the very site where the Temple stood. It’s not an old, ancient story. Several years ago, there were disputes over construction of a mosque near the Church of Annunciation at Nazareth. Their conquest and expansion of Islam is still going on, and it is now taking place in American soil.

Right after 911, I heard Franklin Graham said Islam is an evil religion, but the statement came from a religious minister. I have never heard of politicians who harshly criticized the teaching, theology, and nature of Islam. I believe that a main reason why WTC was attacked, Republicans lost the last presidential election, and America’s losing its power among nations is she abandoned her own principle – Judeo-Christian tradition.

Please read an article written by Mosab Hassan Yousef, a son of one of Hamas founders, who became a believer in our Lord Jesus, and came to America as a political refugee. He blatantly proves equality of Quran with Mein Kampf and Muhammad with Hitler.

An open letter to my Muslim brothers and sisters

Jesus said to His disciples, “if the salt loses its flavor, how shall it be seasoned? (Matt.5:13)” I believe America as a nation in the world has played its important role as a fighter for freedom. Yes, any man has its right to express speech and hold ideas and religion. But what if an idea comes in that the idea would pursue destruction of the human’s unalienable right? That is why America fought against communism. Any immigrant in your country who exiled from communist regimes would tell you what is the nature of communism. President Reagan knew it very well and called Soviet “Evil Empire”.

And ask now any immigrant in your country who escaped from Muslim countries what is the nature of Islam. Who represents their voices right now? Where is a leader who humbly listens to their cry and takes heed to their warning? Who has guts to speak out and fight against Islam among your representatives?

Every time I come back to the States, I am saddened at decadence, apathy, and indifference which I didn’t feel when I lived there in 90s. It is as if you are like a frog in a pot where water is being boiled but still warm, not hot. You are still comfortable with an idea of “religious freedom” but when you wake up, it’s too late. You are already a slave in a cage of oppression.

If you are believer in Jesus, don’t presume that you are comfortably safe in Rapture before it’s too late. I believe many of those who call themselves a Christian are left behind in Rapture. If your country forsakes God, which I think she already did, she is no different than many other countries in the world, where your belief in God and His Son Jesus is itself threat to the country and you may be put into jail for the reason.

Many of our precious brothers and sisters in the world are living a life for Christ under those circumstances. They are beacons of truth that freedom in Christ cannot be taken away by any other power. But you’ve got to be ready and be alert for what is coming and stand for Christ in the hardship.

I gave a promise to Japanese brothers and sisters that I would write the same article as I wrote in Japanese. 🙂

真理を言えなくなった国、アメリカ

続けて、世界貿易センター崩壊の跡地(Ground Zero)の近くに、巨大なイスラム教寺院を建てる計画についてのニュースです。

アメリカで賛否両論に分かれていましたが、オバマ大統領が支持表明を出しました。理由は、「敷地は私有の土地であり、宗教の自由は認められるべきである。」とのことです。

9・11跡地近くのモスク建設、オバマ氏が支持表明

一般のアメリカ人も大方、反対なのですが、共和党議員から強い批判が出ています。政治理念も個人的信条もイスラム寄りのオバマ氏は当たり前の発言をしているのですが、私はここであえて、保守派の人たちに言いたい。

あなたがたの基盤である「ユダヤ・キリスト教価値観」はどこに行ったのですか?

あの同時多発テロでの敗北は、また大統領選での敗北、そしてアメリカという大国の凋落が始まってきたのは、ひとえに「イスラム」そのものを批判する力を放棄してしまったのです。

かつてビリーグラハム師の息子フランクリン伝道師は、「イスラムは邪悪な宗教である」と言ってはばかりませんでしたが、キリスト教会の声ではなく政治家の声として、国の政治思想の基盤である「自由と民主主義」を、イスラムという宗教「そのもの」が攻撃し、否定していることを、知らないのか、あるいはあえて無視しているのです。

これは政治や外交、軍事上の戦いではなく、イデオロギーの戦いであり、信条の戦いであることを、イスラム教の内部を知っている当事者らは口を揃えて話しています。かつてアメリカが、共産主義という思想そのものに、「自由」という思想を内包的に破壊することを知っていたから、反共主義を取ったのであり、かつてのレーガン大統領はソ連を「悪の帝国」と呼んだのです。

このアメリカの底力、自由のための戦士(必ずしも軍事的戦争だけでなく思想的戦争を含めて)としての存在意義がイスラムという脅威の中で完全に瓦解しているのが現状です。

「ハマスの子」の著者、ヨセフ氏のブログには、ヒトラーの「我が闘争」とモハメットの「コーラン」の類似性を挙げ、それをムスリムの人たちに挑戦状として与えています。

An open letter to my Muslim brothers and sisters

本当は、このような訴えは英語で書かなければいけませんね。(汗)

世界貿易センター跡地付近にモスク建設

このニュースはみなさんご存知でしたか?

グラウンド・ゼロ付近のモスク建設計画に反対意見続出(CNN日本語版)

このニュースの重要性は、イスラエル旅行に行ったことのある人ならば一目瞭然です。ユダヤ教とキリスト教のゆかりの地には必ず、イスラム教寺院が建っています。最大のものはもちろん、神殿の敷地に建てられた岩のドームと、アル・アクサ寺院です。

これは昔のものではなく、例えば数年前もナザレにモスクを建てようとして、バチカンも動いて阻止させました

イスラム教は自分たちが征服したところを、アッラーの勝利の証しとしてモスクを建てます。つまり、世界貿易センターの跡地付近に建てるということは、ムスリムであった犯人たちが、アッラーのゆえに殉教したことを記念したいだけなのです。(左の写真はハイジャックをした犯人たち)

反対団体によるビデオ

おそらく多くのムスリムの人は、上の主張に対して「我々はそんな風に考えていない。」というでしょう。それはもちろん、個々人が意識的に考えることは少ないかもしれませんが、イスラムの神学体系の中でこのようなことが起こっていることは、少し頭を働かせたらすぐに気づくはずです。

英語の分かる方は、「ハマスの子」の著者モサブ・ハサン・ヨーセフ氏による記事もお読みください。彼は、「そんなに『大きな貢献をしたい』というのなら、モスクではなく病院を建てよ。911の遺族に何か役立つものを作れ。」と主張しています。そういう発想ができないその精神構造がイスラム教の中で出来上がっているのです。

人というのは意識していなくても、一つの気質の中で動いていることがあります。昨日「オバデヤ書」を学びましたが、そのメッセージ題は「エドム根性」でした。次に、我々人間にある「エドム人の気質」についての記事を書きたいと思います。

ガザ支援船(?)拿捕事件 - トルコの怒り

ちょうどイスラエル旅行に行っている時に、この事件が起こりました。私たち旅行者は日々の旅程をこなすことで忙しくて、新聞の記事をちらっと見る程度でしたが、帰国して初めてこんなに騒がれているのかと驚きました。いつものことながら、イスラエル当地はいたって静かで平穏でした。

マスコミと国際世論の反イスラエル論調は相変わらずですが、これまでより勢いを増していたと思います。「支援船」とは隠れ蓑であり、実際はイスラム過激組織につながりのある乗員たちによる暴力行為でありました。下の動画をご覧ください。

イスラエルを一個の主権国として見れば、軍が取った行動は至極当たり前なのですが、最近辞任したワシントンの取材記者の発言のように、この行動を非難するということは、つまりは「イスラエルのユダヤ人はポーランド、ドイツ、アメリカに帰ってしまえばよい。」ということを言っているに等しいです。

そしてこれまでの伝統的なイスラエルとの強固な関係を壊しているオバマ政権が、今回も国際世論に同調しているのを見るにつけ、唯一、欧米に残るユダヤ・キリスト教価値観の崩壊を感じます。アメリカが聖書の中でどこにも出てこないのは、このためかと思わされます。(注:このリンク先の動画もご覧ください。この共和党議員による勇気ある発言に脱帽です。)

そしてガザ封鎖の現実を知っているのは、イスラエルの他にパレスチナもエジプトもそうなのです。ハアレツ誌にこういうのがありました。

水曜日(6月16日)のホワイトハウスでのオバマ大統領との会談で、パレスチナのアッバス議長は現状の段階でガザの海上封鎖を解除することには反対であると述べた。理由は、これによりハマスが強化されるからだという。
エジプトもまたこれに賛成している。
この海上封鎖の件は水曜日のオバマとの会談では主要な議題であった。

イスラエルは全ての国に攻撃されるというのは、終わりの日に起こる中心的な出来事であり、今回の事件もそれを如実に表しているのですが、けれども今回注目したのはトルコの激しい反応です。ここで私は、「ああ、やはりトルコか。」とエゼキエル38章を思いました。

エゼキエル38章には、マゴグ(ロシア南部)が筆頭となって、次にペルシヤ(イラン)が、そしてプテ(リビア)やクシュ(エチオピヤとスーダン)など、北アフリカがいっしょにイスラエルの地を攻めますが、それ以外に「北の果てのベテ・トガルマ」がいます。これはトルコです。また「ゴメル」をドイツ、「メシェクとトバル」をロシアの町という解釈もありますが、どちらもトルコの中にあるという解釈もあります。

ですが、これまでトルコはイスラム諸国の中で唯一、イスラエルの友邦国であり、軍事協定も結び、イスラエルにとって非常に重要な国であり続けました。

ところがそれが一変したのが、08-09年に起こったガザ戦争です。そして今回のガザ船拿捕事件で、トルコ首相と一般国民は炎上しました。ハード面において彼らがイスラエルと縁を切ることはまだできないと思いますが、感情的には完全に切れています。

そしてトルコは、イラン、そしてロシアとも外交的に急接近しています(もともと良い関係ではありましたが、反イスラエルにおいても同調しています。)。

関連記事を下に紹介します。

友好国トルコとの関係悪化 イスラエル、支援船拿捕(朝日新聞)

トルコ=イスラエル関係(岡崎久彦氏のブログ)

英語が分かる方はぜひ次の記事をお読みください。Koinoniaのチャック・ミスラー氏によるものですが、歴史的に今のトルコを紹介しています。

The Treacherous Trio of Ezekiel 38

かつてのオスマン・トルコ領が、エゼキエル38章にあるイスラエルを攻める国々の地域と非常に似ているということです。

エゼキエル38章の地図

オスマントルコの地図

そしてその他の英文関連記事も紹介します。

RUSSIAN, IRANIAN, TURKISH LEADERS MEET(ロシア、イラン、トルコの会合)

Ahmadinejad Stresses Need for New World Order (アフマデネジャドが世界新秩序の必要性を強調)

「レフト・ビハインド」と救霊の関係 その3 - 二種類の人

(「その2」からの続き)
ですから、二つのグループの人にお話したいと思います。

1.すでに聖書預言に関心を持っている方へ

目を覚ましていますか?つまり罪の生活を捨てて、キリストを求めていますか?
「あなたがたは、今がどのような時か知っているのですから、このように行ないなさい。あなたがたが眠りからさめるべき時刻がもう来ています。というのは、私たちが信じたころよりも、今は救いが私たちにもっと近づいているからです。夜はふけて、昼が近づきました。ですから、私たちは、やみのわざを打ち捨てて、光の武具を着けようではありませんか。遊興、酩酊、淫乱、好色、争い、ねたみの生活ではなく、昼間らしい、正しい生き方をしようではありませんか。主イエス・キリストを着なさい。肉の欲のために心を用いてはいけません。(ローマ13:11-14)」

しっかり教会生活を送っていますか?
「また、互いに勧め合って、愛と善行を促すように注意し合おうではありませんか。ある人々のように、いっしょに集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、かの日が近づいているのを見て、ますますそうしようではありませんか。(ヘブル10:24-25)」

しっかり御言葉を伝えていますか?
「神の御前で、また、生きている人と死んだ人とをさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現われとその御国を思って、私はおごそかに命じます。みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。(2テモテ4:1-2)」

2.聖書預言の類に疑問を持っておられる方へ

聖書預言に興味を持っている人々の間に、確かに誤った傾向があるかもしれません。けれども、その態度を見て預言そのものに目を留めるのを止めたのなら、次の結果を招きます。

「まず第一に、次のことを知っておきなさい。終わりの日に、あざける者どもがやって来てあざけり、自分たちの欲望に従って生活し、次のように言うでしょう。『キリストの来臨の約束はどこにあるのか。先祖たちが眠った時からこのかた、何事も創造の初めからのままではないか。』こう言い張る彼らは、次のことを見落としています。すなわち、天は古い昔からあり、地は神のことばによって水から出て、水によって成ったのであって、当時の世界は、その水により、洪水におおわれて滅びました。しかし、今の天と地は、同じみことばによって、火に焼かれるためにとっておかれ、不敬虔な者どものさばきと滅びとの日まで、保たれているのです。しかし、愛する人たち。あなたがたは、この一事を見落としてはいけません。すなわち、主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。(2ペテロ3:3-9)」

再臨信仰を失うことは、神の御救いの心を失うことなのです。

「レフト・ビハインド」と救霊の関係 その2 - 預言と伝道

(「その1」からの続き)

けれども、私自身、聖書預言に関心を持ち始めた時は気づかなかったのですが、聖書預言は、とどのつまり福音への招きが目標なのだ。ということです。キリストが戻って来られるというのは、神の裁きがこの地上に下るということです。神の裁きが下るということは、つまりそこからの救いを神が願っているということです。

黙示録を見てください、最後は「生ける水をただで受けなさい。」という呼びかけを行なっています(22:17)。神の究極の怒りが下る前に、天使が永遠の福音を携えています(14:6)。イエスは預言の霊なのだと天使はヨハネに言っています(19:10)。そして黙示録は、それを聞いて、その言葉を堅く守る者が幸いだ、と教えているのです(22:7)。預言の言葉を読んでわくわくするだけでなく、実際の福音宣教において労することを強く促しているのです。

聖書預言を教えている人々の情熱は、実はここにあります。レフト・ビハインドを書いたティム・ラヘイ氏は、その著作動機をはっきり「伝道」と言っています。実際に、数多くの人がこの本をきっかけにしてイエス様を自分の救い主として受け入れています。ある婦人は救われて間もなくして、あのジェット機に乗り、世界貿易センタービルに突入して昇天した、と彼は証ししていました。

ジョエル・ローゼンバーグ氏も宣教に非常に熱心です。宣教だけでなく貧しい人への援助にも情熱を燃やしています。

メシアニック・ジューの聖書学者アーノルド・フルクテンバウムは、著作The Footstep of the Messiah(メシヤの足跡)の中で、黙示録10章8-10節を解説しています。

「そこで、私は御使いの手からその小さな巻き物を取って食べた。すると、それは口には蜜のように甘かった。それを食べてしまうと、私の腹は苦くなった。(黙示10:10)」

To almost all people, prophecy is sweet. Prophetic conferences draw larger audiences than virtually any other kind of conference. The voluminous sale of the more sensational prophecy books is another evidence of how “sweet” Bible prophecy has become to so many people. But if ”sweetness” is all there is, then it is worth little. Every student of prophecy should have the second experience that John had: bitterness in the stomach. A knowledge of things to come should give every believer a burden for people. For the way of escape from these things is the Rapture, and the requirement to qualify for the Rapture is acceptance of Messiah now. A true student of prophecy will not simply stop with the knowledge of things to come. Rather, this knowledge will create the strong burden to preach the gospel to others and thereby give them a way of escape. (Fruchtenbaum, A. G. (2003). The footsteps of the Messiah : A study of the sequence of prophetic events (Rev. ed.) (239). Tustin, CA: Ariel Ministries.)

(意訳:ほとんどの人にとって預言は甘いものである。セミナーの中でも預言セミナーには一番多くの聴衆を集める。センセーショナルな預言の本はとてつもない冊数が売れるが、聖書預言が多くの人にとって「甘い」ことの証左だ。しかし、「甘さ」があるだけではほとんど価値がない。預言を学ぶ者は、ヨハネのように第二の経験をすべきである。つまり「腹の苦さ」だ。後に来る事を知ることによって、信じる者全てに、人々に対する重荷が与えられる。なぜなら、これらの事を免れることのできるのは携挙であり、携挙に与ることのできる資格は、今、メシヤを受け入れることだからだ。真に預言を学ぶ者には、単に、後に来る事を知るだけに留まらず、かえって、他の人たちに福音を宣べ伝える強い重荷が与えられ、福音宣教によって逃れの道を与えることなのである。)

アーノルド氏は日本ではユダヤ的聖書解釈で有名な方ですが、アリエル・ミニストリーズのニュースレターを読めば、私たち日本人キリスト者と全く同じく、たった一人の魂の救いために非常な労苦をされています。彼も「伝道」が第一使命なのです。

その3に続く)

「レフト・ビハインド」と救霊の関係 その1 - 疑問の投稿

「レフト・ビハインド」シリーズの公式サイト(いのちのことば社)

この、終末とキリストの再臨についての小説シリーズが出て久しくなります。日本語訳もあるので読まれた方もずいぶんいらっしゃると思います。ですから詳しく説明するまでもないかと思いますが、本書や終末に関する書籍について考えることをお話したいと思います。

昔ロゴス・ミニストリーに掲示板があった頃、レフト・ビハインドについての疑問を書き込んだ人がいました。「聖書ではなく小説に書いてある終末の流ればかりを人々は追っている。」という懸念です。私は返答に少し困りました。「確かに流行として読んでいくのは間違いだ。けれども、この小説をきっかけにして聖書にある再臨の希望を抱いてくれたら、それほど嬉しいことはない。今の教会にはこの部分が欠けている。」と思っていたからです。

私がここで紹介しているEpicenterの著者ジョエル・ローゼンバーグ氏も、終末についてのフィクション・シリーズを書いて注目を集めました。レフト・ビハインドは主に黙示録の流れに沿って書き、後者はエゼキエル書38,39章を元にして書いています。ローゼンバーグ氏の著書の方は特に、出版後すぐにその通りの事が次々に起こったので、なおさらのこと上の懸念を抱く人がいるかもしれません。

その2に続く)

2010年に核戦争の可能性

これぐらいセンセーショナルな題名でないと目が覚めないかもしれません。

下に恵比寿バイブル・スタディのお知らせを掲載しましたが、イスラエルを取り囲む今の時代を預言の中で見ていく、パワーポイントによるプレゼンテーションを行ないます。内容はアメリカで行なったエゼキエル書36-39章の学びの時のプレゼンと重なりますが、どこの聖書箇所に該当する話なのかを挿入しつつお話しようと思っています。

日本のマスコミ報道はイランとイスラエルの核戦争危機が最高潮に達しているのに、それについてほとんど報じていません。2001年の米国同時多発テロにおいて世界があれだけ震撼したわけですが、もしイランとイスラエルが戦争を開始したらそれどころではありません。世界の大混乱は当然免れることはできませんが・・・なぜか報道しません。

まず、1月27日にアウシュビッツ収容所の跡地で、イスラエルのネタニヤフ首相が、明確に、イランが核開発に成功するその初期段階で先制攻撃をかけると発言しています。

アウシュビッツ収容所解放から65年、現地で追悼式典 ポーランド(日本語の記事)
実際の演説(ヘブライ語を英語に翻訳したもの)

そして、この中でネタニヤフ首相は同時に、エゼキエル37章の「干からびた骨」の復興が現イスラエル国家において成就したことを言及しています。

そして最高指導者アリ・ハメネイ師が「イスラエルの破滅」の予告をしました。

「シオニスト政権は、イスラム世界にとって大きな脅威である」 (ハメネイ師のブログ、日本語訳)

日本人に分かりやすく話すなら、「イランはちょうど、地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の麻原彰晃が日本の首相になったようなもの。」と言えます。アフマディネジャド現大統領とその取り巻きのイスラム信仰は、イラン革命の父ホメイニ師でさえカルト視していた過激かつオカルト的なものです。それを、ヒットラーのトンデモ言説が実際に実行されたのを経験したユダヤ人国家の指導者が、二度とホロコーストは繰り返させないという強烈かつ強靭な意思を、つまりは表明しているわけです。

そしてオバマ米大統領は1月27日に一般教書演説を行ないましたが、イランに対して「増大する結果(growing consequences)を招く」と言うにとどまりました。(全文、英語)イラン革命当時のカーター元大統領の対応を思い出させます。

ジョエル・ローゼンバーグ氏は2010年にイスラエル旅行に行かれる方は、祈り深く、目を覚まし、聖霊の導きに敏感になってくださいと注意を促しています。(・・・まあ信仰者は、それでもイスラエルに行くのですが。心は平安です。)

2月3日、恵比寿バイブル・スタディにおけるプレゼンの概要は次のようになると思います。

1.ユダヤ人のパレスチナ郷土帰還(エゼキエル36章)
  - アラブ反乱
2.シオニズム運動、イスラエル建国(エゼキエル37章)
  - 独立戦争(詩篇83篇)
  - 六日戦争(ルカ21:24)
3.エジプトとイスラエルの平和協定(イザヤ19章)
  - ヨム・キプール戦争
  - エジプト大統領サダト暗殺
4.イスラム革命(エゼキエル38.39章)
  - 1979年のイラン革命
  - イスラム主義の伝播
  - イスラエル安全保障の確立
5.ロシアの台頭、イランの脅威(エゼキエル38.39章)

エゼキエルの見た幻(36-39章)

1月11・12日に日系の人たち対象に、エゼキエル書36-39章の学び、及び、イスラエル・アラブ紛争史の学びを行ないました!皆さんも、ぜひ下のリンク先をご覧ください。

主題:「エゼキエルの見た将来の幻 - イスラエルの回復」

エゼキエル36章「土地の回復 - シオニズムの始まり」(原稿 ・ 音声

エゼキエル37章「国の回復 - イスラエル建国」(原稿 ・ 音声

イスラエル・アラブ紛争史1(独立戦争と六日戦争)(パワーポイント(ppt) ・ 音声

エゼキエル38章 「安全の回復1 - ロシアとイランの脅威」(原稿 ・ 音声

エゼキエル39章 「安全の回復2 - 神の介入」(原稿 ・ 音声

イスラエル・アラブ紛争史2 (ヨム・キプール戦争とその後のイスラム革命) (パワーポイント(ppt) ・ 音声

ユーフラテス川が涸れる

下の写真は、ニューヨーク・タイム誌の記事”Iraq Suffers as the Euphrates River Dwindles“(ユーフラテス川がやせ衰え、イラクが苦しむ)からです。

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その記事はその中で、聖書の黙示録16章12節を引用しています。

第六の御使いが鉢を大ユーフラテス川にぶちまけた。すると、水は、日の出るほうから来る王たちに道を備えるために、かれてしまった。

これは、大患難の時、世界中の国々の王たちがイスラエルのメギドに集結し、神とキリストに対して戦争を行なう、ハルマゲドンの戦いにおける一場面です。ユーフラテス川が世界を西と東に分け、それが軍事行動の障害になっていましたが、それが涸れるので、東からの国々も困難なくイスラエルに行くことができる、というものです。詳しくは、「黙示録16章」の学びをご覧ください。

今回の枯渇が、必ずしも上の預言の成就ではありませんが、その兆しであることは間違いありません。

ところで、一昨日の「世界統一通貨」についての記事と今回の記事は、ジョエル・ローゼンバーグ(Joel C. Rosenberg)氏のブログにあったものです。

彼が書いた”Epicenter“(震央)についても後ほどご紹介したいと思いますが、イラクについては最近「バビロンの再建」についての記事も書いています。

私が以前「聖書の中のイラク」という題でエッセイを連載しましたが、聖書預言からのイラクを解説しました。その時イラクは戦争中、また直後であり、到底、復興は考えられない状態でした。しかし、今、着実にイラクは復興しています。不安定要因であったシーア派勢力は和解し、経済的にも順調です。

インターネット・サイトや書籍などで国際情勢読み解きの類のものがありますが、必ず書いている人の「物差し」があります。いわば眼鏡をかけているわけです。でも、永遠の生きておられ、初めから終わりを告げておられる(イザヤ46:10)神の御言葉の眼鏡が、私たちにはあるわけです。