宿営が示す十字架 2000/12/01
明日は、月一回の旧約聖書の学びです。
今回から、民数記に入ります。
準備をして、民数記がこんなに面白い書物だとは思いませんでした。人口調査をして登記するところに、どのような具体的な教えを私たちクリスチャンに与えてくれるのだろうか、と思っておりましたが、彼らの宿営を図にして表すと、その凄さが分かってきます。ポイントだけ書きます。
1.イスラエルは、幕屋を中心に整然と宿営をしておりました。彼らは、朝起きると、自分の天幕から雲の柱が立っている幕屋を見ることができました。いつも、自分たちの間に主が住んでおられることを毎日、思い出すことができました。教会が、そのようなところであればなんと幸いなことでしょう。
2.イスラエルが旅をするときに、まず必要であったのが、軍役でありました。敵からの攻撃から守られるためです。聖霊を宿す私たち、またキリストがご臨在される教会も、同じように、この世にあって戦いがあります。
3.東に宿営しているのがユダ族です。幕屋の入り口も東にあります。幕屋の中の聖所の入り口も東にあります。そして聖所と至聖所を仕切る垂れ幕も東にあります。この世と天とつなぐ方角が東であり、そこに宿営していたのがユダ族です。イエスさまはユダ族から出てきた方であり、人が神に近づくための方角となってくださいました。
4.東の部族が人数がもっとも多く、南と北が同じくらいの人数で、もっとも少ないのが西に宿営する部族です。これを上空から見ると、なんと十字架の姿になっているではありませんか!東を下にすると、幕屋を交差した上下・左右の二本の線が引けます。イスラエルの宿営全体が、私たちの主イエス・キリストの贖いを表しています。
5.レビ人は、幕屋に隣接して宿営します。それは、イスラエルが旅をして移動するとき、幕屋の用具を取り外し、運び、そして取り付けなければいけないからです。レビはヤコブによって、その暴虐のゆえ、イスラエルの中で散らされることを預言されました。けれども、そのレビ族が、主のそばにいるように取られました。これは神の恵みであり、私たちも、自分に資格がないことを知りつつ、神に奉仕をするように呼び出されます。
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