イスラエル旅行記その8 − お土産情報

 日本人が長期の休みを取るのはたやすいことではない。イスラエル旅行と言っても、じっくりのんびりまわれるわけではない。時間にもお金にも余裕がある人は別だが、普通は10日間とか長くても2週間が限度。しかも、かなり高額になるので、一生に1度行ければいいところ。となれば、短い限られた時間の中で、どれだけ効率よく見たい場所をまわるかが鍵になる。そこでの意外な落とし穴がショッピングだ。

 今回のツアーグループは70人ほどでバス2台と大所帯。いとこやはとこ、職場の同僚や隣近所、義理でお土産を渡さなければいけない人が多いのは分からないではないが、土産物屋にとまるたび毎に何かしら買っている人の神経がよく分からなかった。とにかく他の人のショッピング時間が長かったせいで、2、3箇所見ることができなくなってしまったことは悔やまれてならない。

 お土産なんて、どこへ行っても大体同じ。絵葉書、土地の名前がついたペン、帽子、ペナント類、あとはイスラエル饅頭(食べ物)。確かに、ここにしかない特産めいたものもあるが、数は少ない。ここぞというところで、必要な分をまとめ買いしたら、随分時間の節約になる。そこで、今回私が回った中でのお勧めスポットならびにお勧めグッズをご紹介しよう。もちろんもっと他にもいいところはあると思うので、あくまでも私が見てまわった中でのお勧め。

AHAVAの出しているクリーム

 もちろんAHAVAラインには、他にも石鹸や基礎化粧品がたくさん出されているが、死海の水を主原料にしたクリームで、ハンド、ボディ、フットとの3種類は、定番。皮膚が敏感な人にもよいそうだ。ちなみに主人は一目ぼれ。決して安くないが、日本の値段を考えれば許せるお値段。

 エルサレム市内なら、ベンヤフーダ・ストリートをぶらついているときに、専門店を見つけた。そこでは、150ml入りを2本で69NISで売っていた。これは、フット、ハンドを自由に組み合わせることができる。比較的大きいドラッグストアなら、100ml入りのハンド、ボディ、フットの3本セットに250gの入浴剤(バス・ソルト)付で69.9NISというのが私の見た限りでは一番安かった。これがちょっと高いと思う方は、SEA of SPAというラインでクリーム類をたくさん出している。主人に言わせると、AHAVAよりは質が落ちる感じだが、まあまあとのこと。AHAVAはこのブランドにおされ気味のようで、死海では、屋根の看板はAHAVAなのに中に入ったら、SEA of SPAのものばかりおいてある店があった。

Capernaum Vista Olive Farms(ゴラン高原にあるオリーブ油工場兼ショップ)

 道を挟んでゴラン高原カツリンVisitor Centerの入っているショッピングセンターがあるので、見つけやすいかも。

 ここのトイレに入ると、オリーブ油を絞った後のかすで作った茶色っぽいどろどろした石鹸がお試しできた。手に優しくてすべすべする。自分自身が購入していないので、値段はわからない(このとき、水を買いにスーパーに行っていたので見る時間がなかった)。この他にもGolan Olive Oil Millが出している化粧品類はいかにも肌によさそう。しかし、要保冷というのが、難点かも。私はここで400ml入りオリーブ油を37.5NISでゲットしました。エキストラ・バージン・オリーブ油と書いてあるので、体に塗っても食べてもOKだと思います。このオリーブ油については、普通の店でも見かけましたが、化粧品については、他で買うのは難しいかも。

Galilee Experience

 ガリラヤ湖畔で、メシアニック・ジューの人がやっているお店。書籍、装身具、ビデオ、CD、お土産品各種。100ドル以上纏め買いすると、15.5%のVAT税を返しえもらえる書類を作成してくれる。

 ユダヤ人伝道をしているので、ここのお店で買えば、宣教資金の支援にもなる。値札は米ドル。

The Three Arches

 ベツレヘムの、パレスチナ自治区でパレスチナ人クリスチャンが経営している店。近所に同じ名前のもどき的なさびれたみせがあったので、まちがわないように注意。パレスチナ自治区なので、全体的に物価が安い。値札は米ドル。

 お土産品の一部は、パレスチナ人クリスチャンが作ったもので、買えば、生活支援の一助になる。

絵葉書

 エルサレムの神殿の丘やゲッセマネの園辺りで、10枚ぐらいつながった安いものなら、子どもたちがワンドラ(1ドル)と叫んでいくらでも売りに来る。1枚ずつしゃれた絵葉書を買うなら、どこのお土産ショップでも買える。1枚2〜4NIS(60円から100円ぐらい)。

岩のドームを中心にしたエルサレムのポスター

 いろいろなところで売っているが、一番安くて1ドル。

しおり


 10枚ぐらいまとめて輪ゴムで結わえたのを子どもたちがワンドラ(1ドル)と叫んでいくらでも売りに来るのを買うのが安い。店だと2ドルぐらいする。

帽子(Jerusalem)

 地名を書いたベースボール・キャップ。5つとか10ことかまとめ買いをすると1つ当り1ドルで買える。

食品類

 ごく普通の庶民が行くようなスーパー

トルココーヒー、オリーブの缶詰、ドライフルーツ類

 エルサレムのジャッファ・ストリートに大きなマーケットがあって、生鮮食料品を大量に安く買える。果物類は、日本に比べると小ぶりだが、新鮮でおいしい。お土産というよりは、イスラエルの中で食べるのに買ったり、ただ見物する目的でも楽しい。ちょうど、築地市場の場外のお店を見てまわる感覚。