エジプト・イスラエル旅行記 − 最終回(8月22-23日)

 以下が旅程です。

1.朝に海水浴
2.国境へ
3.再び砂漠横断
4.カイロ国際空港(23-24日)

 また、長い長い座ったままの旅が始まります!


1.海水浴

 22日の早朝6時半頃、紅海のそのビーチに戻ってきて泳ぎました。驚いたのは夜に開いていた屋台がまだがけっこう開いています。そして若者がたむろしていますが、どうも見ても徹夜したんじゃないかと思います。飛び降り禁止の看板のある橋から、ふざけて飛び降りようとしています。

 紅海の水は、まるでプールに入っているかのような、底まではっきり見える透明度です。


2.国境へ

 戻って遅く設定されている9時始まりの朝ごはんを食べ、10時ごろに出発しました。まずバスは、ヨルダン国境すれすれのところまで行きました。そしてヨルダンの国旗を写真に撮ります。そして街中を走りました。とてもきれいな、モダンな造りの家が並んでいます。それから宝石店に連れて行かれました。イスラエルはダイヤモンド加工で有名な国ですから、一度は行ったらいいと言いたいところですが、興味の無い方は行かなくても全然いいです。

 そして水族館に行きました。ガイドは、ターバとの国境から非常に近いところにあるから、他のメンバーを皆降ろした後でそのままバスで運転手が連れて行く、とのことでした。実際、本当に目と鼻の先です。エジプトから来た時には気づきませんでした。他のメンバーが別れの挨拶をするとき、本当にうれしいことを言ってくれました。ある兄弟は、「祈っているからね。」と。私たちが、詳しく自分たちのミニストリーについて話したわけでもないのに・・・。そして、前の席に座っていた、奥さんがレバノン系アメリカ人のご夫婦は、「いつまた会えるか分からないけど、天国では必ず会えるね。」とおっしゃり、あと、少し知り合いになった歯医者のご夫婦とは、(私たちが、旦那さんの真っ白な歯をほめると)「患者さんには言ってないんだけど、実は妻が作ったものなんだよ。」とのこと。ポスターにモデルとして出てもいいぐらいのきれいな歯のお二人でした。

 そしてジョンとシャーリーとは、私が音声ファイルなどを自分のサイトにアップするから、他のメンバーも聞きたかったら聞くように連絡してね、とお願いしました。何で私がいつも、デービッドやガイドのすぐそばで、へばりつくようにICレコーダーを差し伸ばしていたのか、その時に分かってくれたと思います。

 人間、聞いてもすぐ忘れます。特に、今回、ここまで詳しく旅行記を書く記すことによって、いかに自分が聞いていなかったか、理解していなかったかをを身に沁みて実感しました。特に外国語の英語ですから、ノートに書き記すよりも、そのまま音声の残しておくべきだと旅行前に思っていたのです。

 そしてターバ国境の出入国管理局に入ります。ガリラヤ体験の免税書類を提出して、お金の返金をしてもらいます。サイトでは、ターバ国境は非常に込むことで有名とのことでしたが、そうですね20分ぐらいでイスラエル側の出国手続きが済みました。エジプトに歩いてゆき、こちらはもっとスムーズです。

 でも待ち合わせ時間を5分遅れて、12時5分に着きました。

 出ても誰もいません。あたふたしていると、20分ぐらい経ってから30代後半ぐらいのお兄さんにようやく会えました!なんとエジプトの出入国管理局の敷地内に入る許可を得ようとしていたとのこと。カイロ国際空港で見た、中にどかどか入ってきた旅行社の人たちと同じように、中まで入って出迎えようとしていたのです。そこまでしなくて良いのに・・・。さらに、その許可を取り消すための時間もすごくかかりました。

 でも無事に会えたのだから文句なしです。なんと、ミニバンで、運転手とガイドのお二人でカイロから来たとのこと。朝4時にカイロを出発、10時過ぎに到着していたそうです。一人90ドルは安すぎるぐらいの手間がかかっています。

 再び砂漠旅行が始まりました。最初は、エイラットの銅褐色の山々と同じ風景が続きます。それから真っ平らな大地が続きます。砂漠を見ながら、イザヤ書53章のはじめの「砂漠に育つ根のように」というメシヤの生い立ちの言葉がぐっと来ました。

 ガイドさんは、日本人を相手するのは初めてだとのこと。「でも、エジプトに来る日本人観光客は多いでしょう。」と聞いたら、「現地旅行社は、それぞれどの国の人を受け持つか、だいたい決まっています。」とのことでした。ガイドさんだけあって、お話が好きでした。らくだが見えてきたら、らくだについての詳しい説明を、途中停車したお店で、グアバジュースをくれたら、この地域でグアバが取れること、そしてシナイ運河で休憩しているときは、シナイ運河の写真展示と模型を見せながら、シナイ運河の説明もしてくてくださいました。


空港到着!

 空港にはものすごく早く、午後7時過ぎに着きました。だいたい6時間です。私が予想したとおり、12時ではく2時頃で良かったのですが、早く着く分にはいいですね。

 ただこの後が大変でした。空港のお店はとにかく高い!一番安い紅茶を頼んで、たっぷり4時間近く待ちました。おまけにクーラーが再びちゃんときいていないのです!!「もうエジプトはいい・・・」これが妻の繰言になってしまいました。僕も同じですが・・・シナイ山に登るのを別にして・・・。(汗)

 そしてガイドさんの上司の方がやってきました。不思議です、彼は荷物のチェックインのところまで付き合ってくださり、混雑したところも掻き分けて、先に進むことができるように努力してくださいました。ここまでやって一人90ドルだったのか・・・・。そして、こういう現地会社だったら、エジプト旅行も結構楽しいかもしれない、とも少し思いました。

 中で、比較的エアコンが効いているところで、再び1時間ぐらい待ちました。そこで見たのが、再びあの目だけがくっきりしている黒ずくめのイスラム教徒の女性たちです。一人は、子どもをほったらかしにして化粧品でかなりの時間を過ごしていましたが、目だけの化粧なのかそれとも顔全体を旦那さんに見せるための化粧なのかと考えていましたが、妻も同じことを考えていたそうです。

 そして、23日午前1時頃に出発する大韓航空に乗ります。最終的な待合室は今度はエアコンが効きすぎです。日本人の観光客もたくさんいました。やはり、よくこんな暑いところに、夏に来ましたね、と聞きたいぐらいでした。そして、同じ日の午後4時頃韓国に到着、乗り換えて、成田についたのは午後8時頃です。帰りの電車の時間も合わせたら、ターバから数えて、たぶん30時間はずっと基本的に座っていました!


終わりに

 そして旅行記を9月に入ってから書き始めました。まあ二・三週間で終わるでしょう、と思いきや、なっなんと、たっぷり12月までかかってしまったのです!!!皆さんも、ここまで読まれた方は、42.195キロ長距離マラソンを走った気分ではないでしょうか。本当にご苦労様です。とにかく知らないことだらけで、調べれば調べるほどその深さに驚きます。皆さんも、下のアブラハムへの言葉を思いながら、イスラエル旅行をいつかぜひ楽しんでください。
さあ、目を上げて、あなたがいる所から北と南、東と西を見渡しなさい。・・・立って、その地を縦と横に歩き回りなさい。わたしがあなたに、その地を与えるのだから。」(創世13:14-17)