2018年トルコ・ギリシア旅行記 4月9-10日

~ 「教会」を知ることのできる旅行 ~

 私たち夫婦は、4月9日から20日までトルコ・ギリシア旅行に行ってきました。これまでイスラエルに5回行ってきました。そしてヨルダンも、エジプトも訪ねたことがあります。前回2016年のイスラエルの旅を終えて、「次はどうするか・・」とずっと心に思い巡らしていました。そのような時に、黙示録の学びを教会で始めました(「黙示録 三回目」)。何度も教えたところであったので、これまで以上にじっくりと取り組んでいきました。2‐3章の七つの教会に入ったら、各教会の歴史背景を調べて行ったら、のめり込んでいきました。ユーチューブで、聖書教師の方が現場から七つの教会の意義を伝えてくれるシリーズがあり、なんと日本のキリスト教の状況と似ているのか!と思って感動しました。これまでイスラエル、またエジプトとヨルダンを旅行しましたが、そこでは「聖書」を知ることができたけれども、トルコは「教会」を知ることができるのでは?と思ったのです。

 私の妻のほうは、教会開拓を始めてから夫婦で、しっかりとした休暇を取っていなかったから取りたい、と話していました。そこで私がトルコ・ギリシア旅行の話をしたら、「それはいいね!」ということになりました。彼女もイスラエルは三回行っているので、別のところを行きたいと思っていました。特に過去二回は、私が企画して妻もお手伝いをしていたので、休暇ではありません。

 それで、適当な旅行企画をネットで探し始めました。ところが、トルコでは2016年、テロ事件が起こり、またクーデター未遂事件が起こりました。そのために、日本の旅行社でギリシャ旅行を企画しているものはありましたが、トルコ旅行はありませんでした。そこで探し当てたのが、前からとても気に入っている、カルバリーチャペル・ジョージタウン・ディバイドの牧者ジェイ・マカール(Jay McCarl)さんによるものでした。テーマは、Footsteps of the Apostles(使徒たちの足跡)です。七つの教会と、パウロが船出したトロアス、ギリシアに越境し、その後はパウロの第二宣教旅行の全ての道程を辿ります。

Footsteps of the Apostles Tour
Biblical Dinners Ministries
Jay McCarl Youtube


 まだ会ったことのない牧師さんでしたが、ユーチューブのビデオなどを見て、かなりイスラエル、ヨルダン、トルコ、ギリシアの旅行を手かげていることを知りました。イスラエルでは、CCBC(カルバリーの聖書学校)のイスラエル分校でも教鞭を取ったこともあり、また当時の最後の晩餐を再現するBiblical Dinnersという働きを手かげ、聖書背景となる文化や歴史の著作もあります。普通の教会向けの旅行とは違うことが分かりました。そして、少し私と趣向が似ています。多くの旅行団体は行かないようなところでも、聖書的に重要な所であれば網羅していて、かつ旅行費は抑えられています。そして今回、実際に体験して、期待通りの内容の濃い旅でした。

久しぶりの現地集合

 以前、イスラエル旅行はアメリカ人の企画によるものに便乗し、それでいつも現地集合をしていました。久しぶりに、その形態です。そこで私は、トルコ航空でのフライトを調べたら、とても乗り継ぎが良く便利で、しかも航空運賃が比較的安いことを知りました。

4月9日  TK53 21:25成田発 10日03:30イスタンブール着
4月10日 TK2310 07:00イスタンブール発 08:10イズミール着
4月19日 TK1844 22:25アテネ発 23:55イスタンブール着
4月20日 TK52 01:40イスタンブール発 19:30成田着

 イズミール(またはイズミル)とは、聖書のスミルナのトルコ語名です。イスタンブール、アンカラに次ぐ、トルコの第三の都市であり、エーゲ海に面する西トルコに行くのであれば、ここが七つの教会を訪問する時の空港です。ここからジェイさんの旅行はスタートしますから、私たちもそこに行きました。そして、非常に助かったのは、帰りの便がアテネ国際空港からイスタンブール経由で日本に戻る便もあり、また全体の航空運賃もそんなに高くなかったことです。

準備

 今回は、忙しくてなかなか事前準備ができませんでした。新約聖書の使徒の働きでパウロとバルナバが宣教の働きに召される13章以降は、じっくり読むべきで、黙示録2‐3章も再読、それから手紙も本来、じっくり読んでいくべきでした。(コリント訪問後、コリント前後書は完読しました。)そして、2016年のヨルダン・イスラエル旅行の前準備で購入していた、Pictorial Library of Bible Lands:Complete Collectionには、トルコ・ギリシアも含まれています。これはとても役に立ちます。写真だけでなく、解説も一部に付いているからです。そして、日本語で使徒の足跡を辿る旅行記や写真集を探したところ、次のがありました。

「トルコ・ギリシア 聖書の世界 使徒行伝編」(ミルトス編集部)

 これは、とても良かったです。使徒の働きの中に沿って、パウロの宣教旅行が物語のように浮き彫りにされます。それぞれの地域や町の詳しい解説もあるので、空気をつかみとることと、知識・情報収集のどちらもすることができました。

 そして旅行の記録のため、いつものようにビデオカメラとデジタルカメラ、またノートパソコンを用意した他に、今回初めて、無線WI-FIをレンタルしました。これが、後にかなり役に立ち、助かりました。

ちょっと手こずった、イズミール行き

 成田空港から予定通り、夜9時半に出発、イスタンブールのアタテュルク国際空港にも午前3時半頃に到着しました。飛行機内のサービスは、普通に良かったです。トルコ料理は、本当においしかったです。機内からおいしいと思いました。そして、アタテュルク国際空港は仁川国際空港のようなハブの役割を果たしているため、非常に大きいです。(移動にとても時間がかかるので、ご利用の方は注意を。)早朝でも銀行が開いていて、到着してから必要になるであろう、わずかな額を、トルコリラに変えました。

 そして、イズミール行きの飛行機に搭乗したものの、なかなか離陸しません。午後9時頃だったでしょうか、そしてイズミールに到着すると思いきや、上で何度も何度も、旋回していました。そして、一気にまた発進、これで到着した!と思ったら隣に座っていたトルコ人の方が、「ここは、違う空港だよ」と教えてくださいました。ここはダラマン(Dalaman)空港というそうです。調べると、イズミールよりずっと南にある沿岸の町です。(グーグル地図)到着したのは午前11時頃でした。尋ねたら、霧がイズミール空港上空が濃かったからということなのですが、いたって晴れの天気だったのに、よく分かりませんでした。

 けれども、速やかに空港の人々が対応しておられる感じで、混乱も少なく、イズミールの空港に行くためのバスも手配されていました。他の現地の人や、頻繁にトルコに来ている乗客に、「こんなことは頻繁に起こるのか?」と尋ねたら、「初めての経験だ」とのこと。まあ、何事も経験ですね。そこから走って約4時間、結構疲れましたが、とにかく田園風景やトルコの地形がとてもきれいで、心は和んでいました。(グーグル地図

 そして、空港に近づいてきた時に、妻が隣に座っている英語のできる現地の方に、現地ガイドの携帯に電話をかけていただき、トルコ語で説明をしてくださいました。それから私が現地ガイドのディレク(Dilek)さんと話しました。なんと、アメリカからのグループは、もっと大変な状況になっているとのこと。それで到着が大幅に遅れるので、シャトルバスがホテルのすぐそばのところまで行くし運賃も安いから、先に来たらよいということでした。

穏やかな港町イズミール

 ホテルは、「Mövenpick Hotel Izmir」と言います。ホームページを見てのとおり、沿岸にほとんど隣接しており、イズミールの中心街でもあるそうです。再び、デリクさんからホテルの部屋に電話があり、これからのことを教えてくださいました。まずは、外に出て沿岸を散策がいいだろうと。それで沿岸を散策し、それからバス降車直前に目にしたスーパーマーケット「MiGROS」に行きました。妻は、お土産を買うにしても、生活必需品を得るにしても、イスラエルでもどこでも、一般の人たちが利用するスーパーに行くのが好きです。ここで、トルコのチャイ(紅茶)や水のボトルをゲット。そして、本当はその日に訪問する予定だった、聖ポリュカルポス教会も徒歩圏内なので行ってみましたが、あいにく門は閉じていました。(翌朝、訪問します)

 そして夕食の時間になりました。そこにいたのは、同じように現地集合で現地入りした旅行仲間でした。アメリカからはご夫婦が一組いましたが、他はカナダのカルバリーチャペルに通う姉妹が二名、そしてはるばるニュージーランドからマシュー君が来ていました。そして日本から私たちがいたので、このグループは四カ国の多国籍になりました。

 ジェイさんのフェイスブックの投稿や、後で聞いて分かりましたが、彼らの乗っていたルフトハンザ航空が、なんとストライキが起こって、フランクフルト空港で大混乱だったそうです。そして他社の飛行機に乗ったのでしょう、イズミールに直行だったはずが、イスタンブールに行き、それからイズミールに行ったそうです。ホテルに到着は午後10時ぐらいになったとのこと。そして、なんと多くの人が預けた荷物が届いていませんでした!届いたのは、三日後、エペソ近辺のホテルに泊まった時です。

 とにかく、全員無事に到着できたようで、安心しました。