ロゴス・ミニストリーイスラエル旅行記 はじめに&2月19日
1.はじめに
2.2月19日
1.はじめに
ついに、第四回目のイスラエル旅行を終えました。今回の旅は、デービッド・ホーキングによる2008年の旅に与えられた思い、つまり「自分自身がイスラエル旅行を企画する」という祈りがかなえられたものでした。
そのために2010年のアーノルド・フルクテンバウム団長による研修旅行に参加し、そして2011年に教会を始めた時から、教会の人たちにはこの思いを伝えていました。
初めに、知り合いの兄弟に日本語ガイドについて問い合わせました。その兄弟はイスラエルでの留学経験があり、ご自身、ツアーを企画したこともあるので問い合わせたところ、「恭仁子(くにこ)さん」という名を挙げてくださいました。この方は豊富な知識と経験において断トツだと一押してくれました。
そのガイドさんが専属の現地旅行社Amiel Toursに問い合わせ、アミエル社がクリスチャンの聖地旅行に特化している日本の旅行社「ホーリーランドツーリスト」を紹介しました。私の強い思いは、次の二つに集約されます。
1)日本語だけの聖地旅行
2)観光ではなく、イスラエルの土地と歴史をしっかり学ぶ旅行
先日、旅行から戻ってきましたが、ガイドの恭仁子さん、またホーリーランドツーリストの石田さんを通して、神はこの二つの願いを私の思いをはるかに超えて、かなえてくださいました。
旅行企画
企画する者としての難題は「日程」です。これまで私が参加した旅行はアメリカのもので、アメリカでは期間が平均二週間です。一方日本では、長くて9日間、そして7日間のものが多いです。それだけ日本人が時間を取るのが難しいからです。ゴールデンウィークや年末年始は飛行機代の高騰を考えるとぜひ避けたいものです。そしてイスラエルは、過越の祭りなど例祭の時期は世界の離散ユダヤ人がイスラエルに殺到します。夏休みは、以前、8月に行った旅行であまりもの暑さで旅行に集中できないことを知っています。
他のアメリカの教会が、2月下旬や3月初旬の旅を企画していたのを覚えていたので「2月19日から3月1日まで」に決めました。11日間は長いですが、それでも何十万円もかけて行くのだから、じっくり聖地をお見せしたいというぎりぎりの選択でした。石田さんは時期的にはベストだと仰っていました。飛行機代も比較的安くなるし、季節的にも、イスラエルは花が咲き始めます。
そして次の課題は「催行人数」です。15名から25名の間で値段は大きく変わってきます。最低15名が、参加意思を固めることが必要でした。それで、チラシを作ったり、他教会や集会で宣伝をさせていただきました。
クリスチャンにとって、意外に中東の政情不安は行かせない要因にはなりません。聖地を見たいという強い動機付けがあり、また現地を知る人々の情報を素直に聞いてくださるので、大きな問題にはなりません。それよりも、経済的な要因がはるかに大きいでしょう。決して豊かではない生活の中で、いかようにしてその経費を捻出するか、深い祈りと神からの信仰が必要になります。大きな額なので、行ける人は行ける、行けない人は行けないという現実があるのは分かっていましたが、それでも、少しでも経費を削減することを念頭に置いていました。
けれども、イスラエルではホテル事情は高級かゲストハウス、というように二手に分かれます。三ツ星以下のホテルもあるのですが、結局、高級ホテルの宿泊費とさほど変わりません。前もって現地旅行社がホテルの部屋を確保すれば、割引が利きます。そうでなければゲストハウスで朝食のみを取るような個人旅行になります。したがって、今回も泊まったホテルは高級でした。
そしてバスも15名以上になると、中型と大型バスの違いもさほどなくなります。したがって、大型観光バスの選択となりました。
航空会社は大韓航空にしました。国内の地方空港から韓国の仁川国際空港をハブとしてイスラエルに直行できるからです。けれども結局、現地参加の人を除いて、全ての人が成田からの出発となりました。私は大韓航空を頻繁に利用していますが、大きな不満があります。燃油税は他の航空会社と比べて高いです。さらに、最近、無料で預けられる荷物をなんと一つに減らしていました!しかしながら、乗り換え時間が三時間程度に済むという、仁川のハブ機能は他に譲ることができません。
前もって早めに参加意思を固めた方には少し旅費を還元するという約束をしました。その結果、7月には15名以上の参加者が集まりました。途中で、数名辞退されましたが、秋にさらに数名参加希望者が与えられました。それで合計18名となりました!主に感謝です。
祝福された旅程
今回の旅で一番の恵みは、旅程そのものです。チラシにある旅程と比べてみてください、書かれてある所以上のところに行くことができました!
2月19日 テルアビブ着
2月20日 ガリラヤ方面へ(カイザリヤ、カルメル山、メギド、ナザレ)
2月21日 ゴラン高原(ベンタル山、ピリポ・カイザリヤ、ダン、ハツォル、イエスの舟)
2月22日 ガリラヤ湖畔(アルベル山、山上の垂訓の丘、ベツサイダ、クルシ、湖上遊覧、タビハ)
2月23日 死海方面へ(ヨルダン川バプテスマ、エリコ、クムラン、エン・ゲディ)
2月24日 ネゲブへ(礼拝、死海浮揚、マサダ、アラド、ミツペ・ラモン)
2月25日 シェフェラ通過(ベエル・シェバ、ラキシュ、エラの谷、ヤド・ハシュモナ)
2月26日 エルサレム旧市街(オリーブ山、ゲッセマネ、ベテスダの池、ヴィア・ドロローサ、聖墳墓教会、屋上の間、鶏鳴教会、西壁トンネル)
2月27日 エルサレム旧市街(神殿の丘、嘆きの壁、南壁考古学公園、神殿再建財団、ダビデの町)
2月28日 ベツレヘム&新市街(イスラエル博物館、ヤド・バシェム)、園の墓
準備会
準備会を合計四回行ないました。聖地旅行の背景知識が必須であることは、過去の旅行経験で痛感したからです。
一回目:イスラエルの地形(2012年6月22日)
イスラエルの地形について、その区分の説明をしました。
準備会の一部
二回目:イスラエル全史(2012年8月24日)
第一回目が空間であれば、第二回目は時間軸です。イスラエルの歴史を族長時代から聖書時代を越えて、現代に至るまで傍観しました。
第三回目:新約時代のイスラエル(2012年11月23日)
福音書の背景にあるローマとヘロデの治世を眺めました。
第四回目:訪問地の聖書背景(2013年2月11日)
(各ビデオの続きを視聴されたい方はご連絡ください。)
そしてこれら準備会をまとめ、賛美集を加えた冊子を作り、各参加者に必携をお願いしました。
2.2月19日
今回の旅行メンバーは、米国カリフォルニアからの姉妹二名と、名古屋在住のご夫婦が現地集合です。それ以外は、大韓航空の成田発早朝便09:10発に乗ります。ということは07:10に空港に着いていなければいけません。静岡の城北キリスト教会の牧者で私の友人もある見城和人さんは、夜行バスで成田に行き、沖縄のカルバリーチャペル宜野湾で牧会訓練を受けている比嘉ヨシュアさんは日曜日にうちの教会の礼拝に参加、二泊、私たちの自宅に泊まりました。滋賀県で家の教会を牧会されている高村さんと奥様は成田で前泊し、他は東京近辺に住んでいます。花小金井からの姉妹が、途中、人身事故で電車が動かなくなりましたが何とか間に合いました。主に感謝!
二人の兄姉が病気にかかりました。一人は、私たちの教会にこの旅行の問い合わせをきっかけに礼拝生活を始めるようになった野島さんですが、前日に熱を出してしまいました。彼はヨルダン川でバプテスマを受ける予定の兄弟です。そしてもう一人は、同じく私たちの教会の瀬谷さんです。機内で胃を壊してしまい、初めの数日は一食も取れないほどでした。けれども、どちらも旅行中にどんどん元気を回復しました!
成田空港出発ロビーの団体カウンターには、同日に同じ大韓機で出発する日本の教会の方々もいました。石田さんは、私たち以外にこのグループの方々の手配もされていました。このカウンターの近くで、現地ガイドの話を聞くための受信機と送信機のセットを借りましたが、これはガイドの側に物理的にいなくても、その声が聞こえるので非常に便利です。
成田を出発、仁川国際空港では三時間ぐらいの乗り換え時間があります。私個人は、実は、この日まで激務でした。その前の週は、東アジアキリスト者青年大会という、日中韓のクリスチャンの大会のために韓国済州に来ていたのです。旅行の訪問地における聖書メッセージの“全て”を準備していませんでした。機内と大韓のラウンジでひたすら準備をしていました。・・帰ってきた今、その準備していたメッセージよりもさらに多くのメッセージを、恭仁子さんの勧めもあり行ないましたが、主の御霊がその時にすべて御言葉を与えてくださったことに、本当に感謝しています!
ベングリオン空港に予定通り着き、テルアビブ市内のTAL HOTELに夜10時過ぎに到着しました。