2018年トルコ・ギリシア旅行記 4月19日 その2

1.コリントス地峡(イストモス)
2.古代コリントス遺跡
3.ケンクレア
4.市内観光
5.アテネ国際空港へ

(1.と2.は、「その1」へ)


3.ケンクレア

古代コリントス遺跡から、ケンクレアイ港の遺跡へ(Google地図

 これで、使徒の働きを辿る旅程は終わりを告げるはずだったんですが、ジェイさんは、急遽、もう一つ、訪問先を加えてくださいました。コリントを一年半以上滞在した後で、船に乗るのですが、その時に訪れたのが、ケンクレアです。「使18:18 パウロは、なおしばらく滞在してから、兄弟たちに別れを告げて、シリアへ向けて船で出発した。プリスキラとアキラも同行した。パウロは誓願を立てていたので、ケンクレアで髪を剃った。」そして、彼がローマ人への手紙を書いた時、コリントで執筆したのですが、それをケンクレアの姉妹に託しています。「ロマ16:1 私たちの姉妹で、ケンクレアにある教会の奉仕者であるフィベを、あなたがたに推薦します。」コリントの町が、エーゲ海とアドリア海をつなぐ陸路にあり、エーゲ海は、サロニコス湾にあるケンクレア港が、アドリア海は、コリントス湾にあるレカイオン港があることを、先にお伝えしましたが、前者のケンクレア港の跡もあります。コリントスの町から、東南東にありますね。

 海の中に半分沈んでいる遺跡(イシス神殿)ところで、ジェイさんが話します。

 ここが、パウロの第二次宣教旅行の最後の最後の地点です。私たちは、マケドニアに、そこからずっと使徒パウロの宣教の足跡をたどってきました。こちらにも、ジェイさんが別に動画をとりました。


 その撮影をしている間に、私はその周囲の様子を撮影しました。


 フィベを記念するビザンチンの教会堂跡がイシス遺跡の手前にありますが、撮り損ねたのでBibleplaces.comのを拝見します。



4.市内観光

 この後、私たちはホテルに一度戻り、昼食を取ります。そして市内観光です。自由時間なのですが、アテネ市内のいろいろな遺跡は、早く閉門してしまいます。本当は、ビザンチン・クリスチャン博物館に行こうと思っていました(日本語記事1)。その曜日は確か休館日だったので、断念。プラカ広場に隣接する、ホテルからも近いゼウス神殿に向かいました。閉門にはなっていますが、それでも大きいので外から撮影できます。ハドリアヌスの凱旋門をくぐって、入りました。

 妻が右下にいますが、どれだけ大きいか分かるでしょう。次がゼウス神殿です。



 この後に、プラカ広場で買い物をしました。既に多くの物を買ったので、僅かにしか買えません。私が狙っていたのは、スパルタンのTシャツです。Come and Get themという言葉、テルモピュライの戦いの話を聞いて感動しました。



5.アテネ国際空港

 ホテルに戻り、夕食です。アメリカからの仲間は翌朝、空港に向かいますが、私たちはトルコ航空を利用していて、アテネからイスタンブールまでの便が、夜10時半頃出発のものがあります。ですから、8時頃に到着していれば十分で、ホテルから最寄りの駅で地下鉄に乗っても十分間に合います。皆にお別れの挨拶をして、旅行カバンを転がしてところが、この地下鉄での移動が大変なことになりました。(アテネ地下鉄路線図

 2号線に乗り、アテネの中心的な駅、シンタグマで乗り換えます。そこから、空港への直通の便が走っています。2号線の電車に乗って、ドアの上にある路線図を眺めていると、数人の人が、親切にも(・・・ここが味噌)声をかけて、説明してくれます。私は、旅行かばんの他に、背中にはバックパック、そして腹のところにウェストポーチがあります。そこには、財布が入っていました。乗り換える時に、「スリに気をつけて」と声をかける人がいました。警備員のようにも見えます。妻は、私と同じくウェストポーチを腰にかけていましたが、用心深く、バックパックを背中ではなく正面に持ってきていました。これが運命の別れ目でした。

 無事に空港直通の列車に乗り、2-3駅行ったら、私が何か異変に気付きました。ウェストポーチがわずかに軽いのです。やられました、見事に盗まれていました!私が大きな声を出したので、周囲の人々もショックを受けていて、「ああ、こんなだからアテネはだめだ」というような雰囲気でした。何人かの人たちが、いろいろ手伝おうとしてくれました。ある人は、追いかけろと言いましたが、飛行機に乗り遅れます。幸い、旅券は妻が二人の分を管理していましたので、助かりました!アテネでは、複数で組んでスリをする犯罪が多発していることを、後で調べて分かりました。

 なので、空港まで行き、そこにある警察の派出所で被害届を出しました。これで戻ってくることはまずありません。そして次にクレジットカードをストップさせないといけません。公衆電話から無料通話をかけましたが、声が小さく、かつ、いろいろと確かめて来るので、そんなことをしたら通話が切れてしまうと訴えて、妻が切りました。本当に止めてくれたのか、私は不安でした。それで、いちかばちか、飛行機内で、クレジットカードで有料Wi-Fiに接続、それで電話してみたら、案の定、止められていませんでした!すぐに止めてもらい、東京に到着し、後日正式な手続きです。

 クレジットカードは確か10万円以上、既にいろいろ使われていました。わずか数時間です。けれども、私が詳しく購入履歴を知っていたので信用を得て、すべて返金されました。問題はそこにあった日本円の現金です。本当に後悔しました、現金は海外旅行で本当に少額にしないといけません。クレジットカードは、それこそ信用カードですから、彼らの保険によって不正使用の場合は返金できます。そして海外旅行保険にも入っていて、そちらの手続きもしました。財布も誕生日の時に妻に買ってもらったもので高額だったので、申請したら、戻ってきました。実質、現金を失ったということになります。(そのほか、保険証とか再発行の手続きとか、いろいろありました。)

ギリシャ スリ・ひったくり事件が増えています。

 これまで海外旅行は何度となくやっています。中東では、イスラエルの他に、エジプトとヨルダンに行きました。テロよりも、スリやぼったくりなどに気をつけて、と私自身が参加者に話していたぐらいです。けれども、危険を感じたことはほとんどありませんでした。ヨーロッパは、気をつけないといけないというのは薄々感じていたのですが、まさか、こんな大胆にやられるとは・・とショックでした。後で知人に聞いたらフランスのパリでも、でもヨーロッパは、大胆にスリをするようです。スリから守られる方法は、フェイクのクレジットカードも持っているなど、格段にしっかりとする必要のあることを知りました。

感想

 以上ですが、最後がこんな感じでありましたが、使徒の足跡をこのような形で追うことのができたのは、凄いことだと思います。第二次宣教旅行を、トロアスのところからそのまま辿ることができるというのは、そんなに多くないと思います。パウロがどれほどの苦難にあったのかを実感しました。それでも、イエス様に献身し、イエス様が傍らにいて励ましてくださいました。宣教と奉仕の原点です。みなさんにも、ギリシア旅行、そして黙示録の七つの教会のトルコ旅行をつよくお勧めします。


(どちらも「牧師の書斎」から)